大学生の陶芸サークルの本多と先輩花村の話!小説。ヨミホにある月村さんの小説読んでます。本作、2001年の作品なのかな?未成年がお酒を普通に飲んでたりタバコ吸ってたりで、時代を感じはするけれど、大学生活のみずみずしい雰囲気を満喫できました!月
村さんの初期作の傾向なのか、登場人物が全然良い人じゃなくて、むしろイライラさせられ、主人公ですらワガママで空気読めなくて鈍感で、定番の健気不憫じゃなくて、ふてぶてしくて健康で打たれ強くて。なんだけど、その定番じゃない感じが、良い!攻めの花村も、全然スパダリじゃなくて優しくもなくて、甘ったれた本多を叩き直すような態度で。そして、それが、良い!なんか新鮮。最近のBLにない人間の露悪的な部分全開で、清々しいというか…朝ちゃんに至ってはほんとイライラしかしなかったしね。甘々が少なくて、ビシバシがほとんどだったので、良いけどもう少し甘いのくださあ〜い、とは思ったけど!甘々ほしいわ…ビシバシこられると読んでる方も疲弊しちゃう。でも、人の気持ちは超形状記憶合金みたいに変わらない、という表現が面白くて、なかなか人の気持ちってなにがあっても変わらなくて戻るものだよなあ、と印象的だったり、面白かったんだよなあ。
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