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ライトノベル
キス
1巻配信中

キス

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作品内容

小学五年生の苑(その)にとって世界は悪意に満ちていた。両親の罵声や同級生のからかいに息をひそめる日々。そんな苑に、クラスの人気者・明渡(あきと)が構ってくるのが不思議で仕方なかった。ある夏の日、ふたりは神社でキスをするカップルを目撃する。その光景は互いの脳に灼きつき……? 11歳、17歳、21歳、25歳……人生のターニングポイントにはいつもキスがあった。光と影のような幼馴染みふたりの、綻びだらけの恋物語。

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レビュー

キスのレビュー

平均評価:4.6 101件のレビューをみる

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高評価レビュー

何度かこの話から逃げ出したくなった
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 一穂ミチ先生初めましてこんにちはな読者です。一番有名な某シリーズは受けの性格が受け入れがたく、今のところ手にしておりません。これはなんか、冒頭の図書館に通っているどこにも居場所のない受けの様子が気になりました。この子はどんな大人になるのだろうか、攻めはこの地元のボンボンなんだろなーというぼんやりとした、一抹の興味からです。この作者さんの本は何となく好きにならないような気がしていました。そういう勘みたいなものは外さない質なので、きっとこれと続編のラブしか読むことはないでしょう。逆に言えば、きっと自分とは合わないだろうなと思い続けていたにも関わらず、購入する気になった稀有な作品です。結果的に買って良かったのかもしれません。やっぱりこの胸を抉られるしんどさは性に合いませんでした。真っ先に攻めの手術後どうなったのかまで飛び、ラストまでを薄くさらった後にようやく読了しました。こういう攻めはハッキリ言って好かないです。嫌いだと言ってしまえれば、むしろ楽になれるのですが、それはわたしの気持ちに一番近い言葉ではありません。受けが自分のことをすきになるように、たくさんの飴を用意して、2人の愛の巣まで作り、戸籍上も法律で認められた家族になったというのに、この仕打ちはBLにおける攻めとして、最低だと思います。しかも、二年ぶりに再会した受けに正直言って重かった、身軽になったとか言ってしまうタイプの攻めです。それを正直に開示してしまうのがこの攻めなのはわかりますが、受けが不憫でなりませんでした。出自が恵まれない受けはすべからく攻めに愛し抜かれて欲しいと思っているので、攻めの身勝手さに納得がいかないというか…また東京に戻ってきて、受けとより戻すつもりなら、半端な覚悟で近づいて来ないでほしいんですが、どうなる次巻…という感じです。思っていたより、ストーリーの運び方とかこの作者さんの文章の流れは好きな部類だと思ったのですが、攻めへの不満が多いです。受けには幸せになって欲しいんだ。受けこそ、攻めからの呪縛から解き放たれて別の人見つけたって良いと思った。大人になった苑は何にだってなれるんだから。
いいね
2件
2024年10月12日
恋のきっかけ、恋のカタチとは
幼馴染みの苑(受)と明渡(攻)の一言で言い表せない関係が、子ども時代〜高校生くらいまで(地元)と社会人になってから(東京)と舞台を変えて、丁寧に描かれています。
苑が不遇な子どもで陰の存在なのに対し、万事に恵まれた陽の存在明渡。前半はその明渡の執着とも言える押せ押せ展開です。一方の苑は終始受け身。それは生まれ育った境遇も大いに関係しているのですが、なんというか心の奥が閉じているというか、受け身なんですが別にナヨナヨしたキャラじゃないんです。自己防衛のためもあって淡々と受け止める、受け止めようとするキャラなんですよね。
執着攻めとほだされ受けの話のような説明をしましたが、このお話、単なるそういう幼馴染みBLじゃないんです。前半と後半で世界が反転するような出来事がおこります。
えーっ!そんな展開!と、初見のときは胸が痛くてギュッと抑えながら読みました。
計算された物語の設定と、卓越した心理描写で感情を揺さぶられます。
そこからお互いが自分の気持ちとそれぞれ向き合って、また新たな一歩を踏み出すまでが本作。
完結はしていますが、続編『ラブ キス』があるので『キス』を読んだ方は『ラブ キス』もセットで必読です。
たぶん本作のみだと人によってはハッピーエンドなの?とモヤモヤが残るというか、明渡ーーー!そりゃないよ!と思う人もいると思いますが、『ラブ キス』まで読むと安心できると思います。

余談ですが一穂先生のBL小説は濡れ場がいつも官能的で好きなのですが、本作もすごく良い。
しっとり湿度を感じるような色っぽさで素敵でした。

普段わかりやすいハッピーエンドが好きで切ない系はほぼ読まないのですが、このお話はすごく好きでラブキスまで含めて何度も何度も読んでいます。
イエスノーに比べると大衆向けではないですが、一穂先生は心理描写が丁寧なので何度読んでも引き込まれます。
溶けてまた固まったアイスの例えが秀逸で好きでした。
いいね
4件
2022年5月18日
泣ける~(。>A<。)
久しぶりに一穂先生の作品にドカンとやられました!キスという題名に、高校生同士の可愛い恋愛かな、と高をくくっていたらもっともっとすごい話でした。
一穂先生は、小学生のなんとも言えない心情を表現するのがすごく上手で、感情移入しちゃいます。
小学生の時に神社の境内で見たキスから話が動き出すのですが、何よりお祭りの後の事故が二人の運命を変えます。これがあったから歪な関係ができてしまったともいえますが、これがなかったらきっと苑は救われなかっただろうと思います。ずっと地元で空気のように生きていたかも、と思うと苦しくなります。
ようやく苑が恋(愛?)を自覚した後に起きた出来事が、読んでて可哀想ですごく切なくて泣けます。でも、ここからが二人にとっての本当のスタートになって、歪だった関係からようやく対等の関係になれたのだと思うと感慨深いです。
ネタバレせずに、是非読んでもらいたい作品です。
すごく辛いところもありますが、終わりはスッキ リします。(スッキリしなかったのは今のところoff you goだけかな)

まだスタートラインにのったばかりの二人ですので、続きは「キス2 ラブ」を楽しみにしたいと思います。
いいね
1件
2019年5月22日
高校生の軽い淡い恋愛じゃなかった
胸がギュッとなって涙が出そうになるくらい切ないのに心が温まるシーンもたくさんあり今作も最高でした
あまり良いとは家庭環境の受け、苑
地元の有力企業の跡取り息子の攻め、明渡
苑は家でも学校でも居場所のない子でネガティブで受け身ですが、ウジウジした感じは全くなく、自身ではどうにもならない事で酷い扱いを受けているということから自分を守るためにいろんなことを諦めて嵐をやり過ごすような方法をとっているタイプ
ネガティヴですがオドオドしてないので好きなキャラクターでした
攻めのいとこの女の子カナコの前でクラスメイトに揶揄われ、揶揄われた辛さでなく自分はこういう扱いをされても良い人間だとカナコに気づかれたことを恥ずかしく思う
こういう心理描写は流石だなと思います
単純なカプの好きだの嫌いだのだけでなく、キャラクターの背景がしっかり作り込まれてるのが一穂さんのすごいところ
後半とんでもない展開になりますが、わたしはキャラの気持ちにも展開にも納得できました
ただ消化不良というかここからもっと見たい!という気持ちがあったので、続編のラブキスが楽しみです
いいね
2件
2024年12月21日
すごく引き込まれた
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 半ば過ぎまで不思議な小説だなと思って読んでました。主人公の苑が喜怒哀楽の薄い子で、とにかく何があっても感情が揺れない。BLを読んでいるはずなのに相手を愛しく思ったり切なくなったり全然しない。恋愛感情がこれ程見られないのも珍しいと思いました。だけどそれが詰まらないわけでは全くなくて。苑の掴みどころのないふわふわした語りが何か胸に引っかかり、どんどん読み進んでしまう。気付けばすごく引き込まれてました。
途中この話はどこへ向かっているんだろう、どうなったら決着がつくんだろうと思っていたら、中盤に衝撃が。ああここに繋がるのかと目眩がして思わず一度閉じてしまった。ただ切ないとか哀しいとか一言では言えない苦しさがあって、この辺りの描写はさすが一穂先生だなと思いました。しかし最後はちょっと急ぎ足でまとめてしまったような気も。明渡がもう一度苑を求めたのにもう少し説明が欲しかった。終盤まですごく面白かっただけにあっさりに感じてしまいました。でもこの辺は続編を読めばスッキリするのかもしれません。続いてラブの方も読んでみます。
いいね
0件
2021年6月13日

最新のレビュー

自由
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 家庭環境に恵まれなかった苑(その)と、苑を気に入り、気にかけてきた幼馴染の明渡(あきと)。
恋すら生まれていない小五の彼らが、男女のキスを目撃したことから、後の人生を変えていく。

心理描写が巧みで、苑の人生を思うととても辛い。淡々と受け止めるしか方法を持たない、どこにも行く場所がない苑の残酷な人生。親に虐げられる残酷、周囲から違う目で見られる残酷、失ったことに気が付いてしまう残酷。
特に両親の存在は最初から最後まで残酷で、どうしてくれんだと苑の代わりに胸ぐら掴んで罵りたい。散々放置していたくせに、最後のバイト代だとか手に職だとか、だから何だと思いたいのに、どうしたって切っても切れない存在の感触が生々しくて。親との関係を書くのが本当に上手だなと思う。

前を向くことが出来た苑は、決して弱い人間ではない。けれども、明渡の度を過ぎた執着がなければ、苑の人生は今ほど強くは歩めていない。いつか消えてしまいそうだった苑にとって、明渡の熱に浮かされたようなあの期間も、意味があったということか。
明渡をそうさせた、最初のキスから動き出した歯車が例え回っていなかったとしても、明渡と苑はお互いを求め合っていたのではないか。もしそうなっていたら、果菜子ちゃんを含めた3人の人生は、どんなものだったんだろう。

明渡の親戚で、明渡とはまた違った意味で救いである果菜子ちゃんは、苑にとって正しさであり、憧れであり、故に負目を抱いてもいる。早朝の駅でのシーンは、絡まった糸が解けたような、昇華されたような、清々しい許しがあった。女の子もまた、強い。

何かを読み終えた時に、どうしてこの物語が作られたのかなってよく考えるのですが、苑の残酷な人生に真っ向から向き合い、痛みを持って救う。不自由な彼が自由を選んで、自分の意思で歩き始めるようになるまで。そんな作品だと、私は感じました。
とりあえず明渡の言い分も聞きたいので続編読んできます!
いいね
14件
2025年11月8日

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