(2024/2/4 改訂および再評価)
ヒロインは過去に短期バイトながら水商売経験のある人妻。その当時客として来店した男と再会してロマンスが展開されるという筋書き。初めての不倫に躊躇いながらも男のリードにより徐々に足を踏み入れていく展開の
焦らしぶりは本作でも健在で、メインの絡みの描写もなかなか工夫が凝らされていてよろしい。道ならぬ関係に揺れ動く女心の記述が丁寧であり、プレイ描写も濃密で、藍川氏の作品で頻出する「ねっとり」と表現される筆致がいかんなく発揮されている。実は、初読の段階ではそれほどの読後感ではなく星3つとしていたが、再読してレベルの高さに気づかされた。ここに謹んで評価を改めさせていただく。作品を評価することの責任の重さを痛感。
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