前作のとんでもなく酷い出来からは脱却できたようです。よかった。
ト書きや一人称やモノローグが段落の中に入り乱れる、史上稀に見る乱文はなくなり、モノローグにはちゃんと
──こういうものがついたわ。
とまあ、モノローグが説明的すぎたり、説
明的独り言がかなり多かったり、それがまた盛大に芝居がかっていたりして、おなかとおけつがもにょもにょいたしますが。
サブキャラの説明度も高く、強いラノベ感により説明しているはずが迷い気味……。
それなりに状況や環境の描写はされているのですが、においと湿度が足りない気がします。
色味や空気感もどこか足りない。
大切にされずに放置されて育った子どもであるから、どこか空虚というか心の奥底に秘めたものがないように見えるヒロインです。
どうにも、物語らしく書こうとしすぎて、芝居がかりがひどいです。
あとハッとしすぎw
アッコかなw
この著者の古い作品の、中華ものなどはとってもいい作品なんですよ。
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