コミックスが良かったので原作も購入したはいいけど、全然違う話じゃん、コレ。ヒーローは37歳、ヒロインは21歳(もうすぐ22歳)とあるが、年若く人生経験に乏しい女性が、ひと回り以上年上の人生経験も異性経験も豊富な男に、上手いこと丸め込まれただ
けに思える。ヒーローの子供じみた言動や行動が全体の話の9割方を占めていて、ここからどうやってハピエンにもって行くのかと、ある意味興味は尽きなかったが、特筆すべき展開にはならず、どっちかというと、ヒロインが悪いことになっているようにも解釈できるのが不愉快。ヒロインに言われたことを実行して改心したあと、ヒロインにきちんと謝罪したヒロイン元婚約者のほうがイイ男に思えたくらい。ちなみに、ヒーローが最後に言った「愛に関する限り、きまりやモラルは存在しない」には異議あり!“愛”を免罪符に、何をしてもいいわけではないでしょ。コミックスを拝読して、同原作者の『夏草のメルヘン』を想像していただけに、余計に残念だった。
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