典型的な両片想い拗らせカップルです。
ヒロインは成り上がり貴族令嬢でかなりのじゃじゃ馬。ヒーローは優等生タイプの公爵令息。後半までずーっと政略だと思い込んで拗らせています。
ただ、ヒーローが10歳から22歳になるまで一途に想い続ける理由
にするには出逢いにインパクトがありません。その程度で何度も求婚に行くほど好きになるのか疑問。
それから、ヒロイン父が求婚相手を黙っていたことや、ヒロインはともかくヒーローは昔から好きだったと口にしても良さそうな性格なのに言わなかったり、押さえ付けられると反発するのがわかっていながらヒロインを軟禁状態にして逃げられたりするところは、作者の拗らせよう、拗らせよう、とする意図と展開があまりに稚拙でわざとらしい気がします。
そのわりに最後は呆気なくまとまっちゃうのもなんだかなぁ。
ヒロインの浅慮で突っ走りやすい性格と品のない話し方も好感が持てませんでした。
イラストは幼いふわふわ系で色気がなかったです。
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