絶対、本のタイトルと表紙で損していると思う。恋馬車って、なんて軽薄な!しかも表紙の女性が私のイメージするヒロインと合わない。大変もったいない。
私は、凛としたヒロインが好きなのですが、このヒロインはまさにそういう女性です。ガミガミして
いないのに芯が強くて自己主張が適度にできて、歌が上手いという隠れた才能もあって、大好きです。
また、ロマンス本では無垢と言いつつ直ぐに体の関係に発展するお話が少なくない中で、このお話はじっくりと会話を楽しませてくれるので、その点も私には良かったです。ストーリーに謎解きのような劇的な部分はないにも関わらず、全く飽きずに一気読みできました。
ヒーローもヒロインもジェントリ(紳士階級)出身で、貴族ではないのも、逆に新鮮でよかったのかもしれません。お話にはエピローグもついているので、最後に余韻が楽しめます。幸せな気分になれました。
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