あとがきに「作家デビュー前に初めて書いた作品」とあり、樋口さんの原点を覗かせてもらった気がしました。
私が読んだ樋口先品では軒並み受が非情な試練を与えらて見ちゃいられない状況になるんですが、こちらの作品の受(路)もとんでもない試練が次々と
舞い込んで目を覆いたくなってきます。が、しかし、どんなに悲惨な状況であっても逃げもせず足掻いてもがいてどん底からなんとか自分の足で立って歩く姿に、ある種のカタルシスを感じてしまい気付けば路の応援団に。
今作は路の悲惨さと頑張りがあまりに目立って攻(森尾)の良さがイマイチ霞んでしまう結果に‥。まぁ、最初がアレなんで仕方ないんですがね。読みながら何度となく黒田の方が優しいし漢気もあるのになぁと思いましたが、小学生の頃から森尾に憧れていた路にはぽっと出の黒田にそう簡単には心奪われなかったみたい。だったら路を応援していくか!と心が決まったところで引き続き続編読みます。あぁ、路が幸せになってくれたらいいなぁ。。
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