先生の作品は『金曜紳士倶楽部』『茅島氏の優雅な生活』をはじめ十冊以上読んでいます。こちらは覚えがないくらい前に購入して積んであった作品で、意外にもあまり評価されていなくて不安はありましたが、読んだらすごく良かったです。
先生の他作品にある
ようなアクションも本格的な推理もないけど、タイムスリップそのものが心のアクションみたいなものでドキドキしましたし、過去の人間関係を検めることが一種の推理のようでした。
タイムスリップと言っても未来を変えるために奮闘する系ではなく過去を知るための手段なので、悲しい事実は変わらないという切なさは残ります。でも不思議と最後は前向きになれる明るさのある作品でした。
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