読んでいるうちに、自分も砂漠の国にいるような錯覚を覚えました。井戸水で冷やした瓜、ジューシーなプラム、甘露のような水…私も味わってみたい。まだ1巻を読んだだけですが、今世でヒロインの周りにいるのは、実に善良な人々ばかり。でも、前世で身に覚え
のない罪を着せられ処刑された記憶を持つヒロインは、今世でも人に知られるわけにはいかない秘密を抱えて暮らしています。その秘密がバレたら、ヒロインの未来は閉ざされる…そのことを理解している両親は、細心の注意を払って暮らしていましたが、徐々にその秘密を知る人間が増えてきて…。彼らは、表面上は、普通の暮らしプラス人助けをしていて、周りともとても良好な関係を築いています。でも、家族の内面では、常に秘密がバレるのではないか?と恐れ、いつでも夜逃げする覚悟をしている。ひねくれた読者である私は、「人間なんて弱いもの。新たに秘密を知った人たちの中に、うっかり秘密をバラす(売る)人間が出るんじゃないか…」と勝手に緊張しながら読んでまして、1巻でかなり疲れてしまいました。。
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