何もなかった高校3年間。
すべてから逃げて過ごした結果、一番大切なものが消えた。
という喪失感から始まるタイムリープものです。
人間、大切なものは失ってから気づくと言いますが、本当にその通りな物語です。
自分のした選択で、大切なもの
が失くなってしまった後悔から、過去を変えようとする主人公。
1巻の中でも何往復か過去と現在を行き来して、目指すは彼女のいなくならない世界。
けれど、何もしなかった最初の3年間は、何もしなかったということを自分で選んだものなわけで、過去を変えることが絶対に良いこと、でもない空気が醸し出されるのがこの作品。
真っ直ぐに過去を変えようとする主人公、なぜいなくなったのかわからない元カノ、過去を変えたことで大きく変化した友人たち。
青春だ!
青春をしている!
絵が柔らかな雰囲気で、作品にとても合っていて、物語に深みを与えています。
文章も絵も、すべてを楽しんでほしい物語になっています。
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