大事な人を亡くした悲しみと新たに前を向いて進む難しさ。相反する二つの心を登場する人物全員が葛藤している。それをとても丁寧に手に取るように書かれていて、それぞれの立場の気持ちが伝わってきて涙が溢れます。恋人を亡くしたヒーローがその親友であるヒ
ロインと慰めから一夜を共にしたことから始まる葛藤の日々。ヒロインはずっと心に秘めたままのヒーローへの恋心をとうとう告げることもなく、ヒーローのために別れを選ぶ。ヒーローは過去のヒロインと恋人の間にあった微妙な経緯をそれとなく気づき、そのヒロインの思いを受けとめ愛しく思うようにる。が、そんな傷の舐め合いは長く続かず、一緒にいると過去に縛ることになる。と別れを決めた。そのシーンが切ない。愛していても言葉にできない2人。横たわる恋人、親友の壁。どうにかならなかったのかなと考えるけど、やはり難しいよね。亡くなって2年。か… ラストはヒロインが新しい会社で幼馴染に助けられながら生きていく。と言う感じで終わってて、確かにこれはこれで綺麗に纏まってるけど、あの別れのシーンや交わす言葉が中途半端なこともあり、この先があったらいいなぁと。消化不良だなぁと思いました。まぁ、これはハピエンを望む気持ちからですが(^◇^;)2人の気持ちがあまりにピュアで切なすぎる。これは救われないのか?と、救って欲しいです!
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