愛娘が知らずになついた相手は、かつて愛し別れた、娘の父親だった――
ハナにとって、一人娘のオリビアだけが生きがいだった。
5年前、娘の父親ジャックとは、彼に妻子がいることが発覚して別れた。
あとになって妊娠していると気づいたものの、非情にも、それを知らせる手紙は未開封のまま戻ってきたのだった。
今、そのジャックが小児外科医として目の前に現れ、ハナは幼い娘とのささやかな幸せをかき乱されまいと、とっさに娘の年齢をごまかして別の人との子であるように装った。
やがて改めてお互いを知るうち、当時ジャックはすでに妻と離婚し、しかも別れたあとに生まれた子供の存在を隠されていたことがわかった。
元妻の行為に憤る彼を見て、ハナは娘が彼の子だと言いだせず……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。