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文覚上人と大威徳寺──。岐阜県加子母地区に伝わる史実とその意味に光を当てる。歴史学の忘れ物とも言うべき、鎌倉前史の再考。下呂市による大威徳寺発掘調査によって明らかになった、その歴史的重要性を、鎌倉幕府創建を陰で支えた文覚上人との関わりから探る。
【目次】
序章 歴史学の忘れ物「鎌倉幕府成立前史」
第一章 大威徳寺跡発掘が明かすもの
――中世・鎌倉時代への移行をうかがう重要遺跡の発掘――
第二章 文覚上人と大威徳寺――文覚上人とはどんな人物か――
第三章 「濃・飛」の秘められた歴史
――「濃・飛」地区に残る古代からのメッセージ――
第四章 大威徳寺の地理的状況・中世への移行期・中心拠点としての大威徳寺
終章 鎌倉幕府成立へのプロセス
――旗挙げの意図は当初から「みちのく」にあった――
おわりに
参考文献