このレビューはネタバレを含みます▼
厳重な警戒が敷かれた街と、逃げ場のない隠れ家という二つの場所で事件が同時に進む構成が、物語全体に強い緊張感を生み出している
正体のつかめない存在〈ヴァンプドッグ〉をめぐり、過去と現在の出来事が少しずつ噛み合っていく展開は、先が気になって読む手が止まらない
シリーズを通して積み重ねられてきた人物関係が自然に活かされ、過去作を知っているほど楽しみが増す一冊です
マリアの落ち着いた推理と漣の皮肉の効いたやり取りが、重たい事件描写の中で心地よいバランスを保っている?
終盤は情報量も多く一気に畳みかけてくるが、その分、真相にたどり着いた瞬間の納得感は大きい
シリーズの魅力とスケール感がしっかり伝わる、読み応えのある第5作