事業承継は「社長交代」ではなく、「人の成熟」で決まる
東洋思想で読み解く、後継者を経営者へ育てるための一冊
日本の事業承継は税務やM&Aといった
「テクニカルな手法(やり方)」に偏りがちですが、
本質は社長交代ではなく
「一人の人間が経営者として成熟していく過程(在り方)」にあります。
交代後に正しい戦略を掲げても、
人の感情や組織の空気が伴わずに後継者が孤立してしまうケースは少なくありません。
知識や制度だけでは人は育たないという課題に対し、
本書は数千年にわたり「人はいかに在るべきか」を問い続けてきた
東洋思想(論語、老子、陰陽など)に着目します。
東洋思想を抽象的な哲学ではなく、
判断や組織のあり方を左右する「実践的な視点」と捉え、
経営の原理原則、人格、リーダーシップ、使命にいたるまで、
後継者を本物の経営者へ育てるためのアプローチを体系的に提示した一冊です。
■目次
・序章 ある承継の崩壊――優秀な後継者が、なぜ孤立したのか
・第1章 揺れる時代に静かな中心を持つ――「軸不動」
・第2章 後継者が習得すべき経営の軸(不易)――「陰陽」
・第3章 西洋と東洋の統合経営こそが、持続可能な経営の条件――「調和」
・第4章 正しい後継者・経営幹部の選び方――「為政以徳」
・第5章 後継者・経営幹部の人格の鍛え方――「修己治人」
・第6章 後継者の判断力の高め方――「中庸」
・第7章 後継者の理想のリーダーシップの在り方――「和而不同 無為自然」
・第8章 正しい権限移譲とバトンタッチの仕方――「上善は水の如し」
・第9章 高度な経営感覚の身につけ方――「気」
・第10章 使命・志の立ち上がらせ方――「知命立志」
・終章 承継とは、人格の成熟である
■著者 中谷健太(なかたに・けんた)
株式会社新経営サービス 執行役員 経営支援部部長
「事業承継&後継者育成の専門家」
中小企業診断士/事業承継士/上級相続診断士/認定経営革新等支援機関
同志社大学法学部卒業、同大学院修了。
大手コンサルティング会社、事業会社の役員を経て、
現在は「事業承継&後継者育成の専門家」として活動。
これまで約300社以上の中小企業に対し、全体最適をコンセプトとした承継設計から、
後継者・幹部育成、承継後の組織改革までを一気通貫で支援している。
単なるスキーム設計や税務対策にとどまらず、
承継の成否を分ける「人と組織」に焦点を当てた実践型コンサルティングを展開。
事業会社での役員経験や経営当事者としての経験を活かし、
理論だけでは終わらない「現場で機能する承継」を
設計する実践派コンサルタントとして定評がある。
後継者不在や事業不振による廃業予定案件、争族問題に発展した家族経営、
社長急逝による緊急承継など、難易度の高い案件を多数担当。
全国の経営者団体、金融機関、業界団体等での講演、執筆にも精力的に取り組んでいる。
著書に『「子どもに会社をつがせたい」と思ったとき読む本 中小企業の「事業承継」、この1冊で大丈夫!』(あさ出版)、
『店長会議をちょっと変えれば会社の人事はもっとよくなる!』(商業界)、
『ゼロからはじめるプロ経営コンサルタント入門』(共著、同友館)がある。