ホモ・サピエンスは、生物としては20万年前からほとんど進化していない!
「ビッグヒストリー」で紐解けば、現代社会の見方が変わる
・狩猟採集社会から変わらぬ人類の共通点とは?
・現代人がメタボになりやすいのはなぜ?
・確率論・ゲーム理論・抽象的思考は苦手?
・戦争を引き起こす思考のバイアスとは?
・環境問題より経済成長を重視しがちなワケは?
・ビッグデータや情報技術にどう向き合うべき?
サピエンスの「進化」に照らせば、人間とは本来どのような生き物なのか、現代社会の抱える諸問題の根源に何があるかが見えてくる! 日本を代表する女性科学者として様々な社会課題の解決に貢献してきた著者が、進化の基礎知識から、リーダーの資質、Society 5.0への疑念まで縦横に語る。
【本書「はじめに」より】
今の子どもたちは、こんなIT環境に生物学的に適応するように、「進化」しているのだろうか。そんなことはまったくない。彼らの遺伝子の構成は、以前の人間たちと変わらない。(中略)私たち人類は、技術の発展に追いついてリアルタイムで進化してはいないのである。進化は、もっとゆっくりとした変化だ。
【主要目次】
はじめに
Ⅰ ヒトの進化とは
Ⅱ ヒトの特徴
Ⅲ ヒトとヒト以外の動物たち
Ⅳ ヒトと食
Ⅴ 考えるヒト
Ⅵ 共感と文化
Ⅶ 集団の圧力やひずみ
Ⅷ 地球環境問題
Ⅸ 進化と現代社会のズレ
Ⅹ ウィズ・コロナの世界で
? 遠くへ行きたい
? これからの日本社会に必要なこと