ケベックの「文化の外交官」 という異名を持つロベール・ルパージュ!
彼はカナダ、ケベック・シティ出身の演出家であり劇作家、そして俳優である。
本書では、すべての作品を網羅するわけではないものの、年代ごとの傾向の一端を掴めることに加え、ルパージュの舞台表象とケベックとの関連を見出し、先行研究はもちろん、一般公開されていない資料やルパージュ本人及び制作者のインタビューなども参考にし、新たな視点を加えることを目指している。巻末にはルパージュへの三回に渡るインタビューを掲載。本書は、日本語で記されたものとしては初となるルパージュ作品に関する研究書である。