「もう二度とその赤い瞳を見なくて済むだなんて。今日は最高の日だわ」――欲深く自己愛の強い母親から虐げられて育った令嬢・ソフィラ。無能と罵られてばかりいたが、10歳で「ミラー」という世界唯一のスキルを授かる。それでも変わらず自我を殺していたソフィラだが、醜いと噂の公爵との結婚が決まり、追放同然で家を出ることに――。立ち去る際「ミラー」と屋敷では一度も使うことを許されなかったスキルを発動すると、運命の歯車が動き出して…。今さら「愛している」ですって? あなたのそれはいりません!落ちこぼれ令嬢の大逆転ファンタジー、開幕。