東日本大震災をきっかけに福島から始まった「福島ひまわり里親プロジェクト」を中心に、ひまわりを通して生まれた絆や希望、そして地域復興の歩みを描いた感動のノンフィクションです。
巻頭には、福島と全国をつなぐプロジェクトや「ひまわり甲子園」の様子がカラー写真で掲載されています。プロローグでは、著者が「東日本大震災」当日に体験した出来事や、人々との出会いを通して自身の使命に目覚めていく様子が、リアルな言葉で綴られています。
第1章では、福島発のひまわりが全国各地で咲き、人々の心をつなぎ、強い絆を生んでいく過程が紹介されています。プロジェクト誕生の裏側や、全国の里親たちの思い、ひまわりを介して広がる支援の輪など、ひとつひとつのエピソードが胸に響きます。
続く第2章では、全国のひまわり愛好家が集う「ひまわり甲子園」の誕生と歴史、そして多くの人々の熱い思いと努力が描かれています。ひまわりを通じて生まれる感動と学びが、多くの参加者の人生にも大きな影響を与えてきたことが伝わります。
第3章では、福島を輝かせる志ある人々や教育者、企業、そして県外から支援に駆けつけた仲間たちが紹介され、それぞれの想いや取り組みが福島の未来を支えていることが分かります。
最終章では、復興を進める中で取り戻した福島の輝きと、これからの未来への希望が語られています。歴史を作るのは「今、ここにいる私たち」であり、ひまわりの種がつないだ小さな出会いや行動が、やがて大きな変化となっていく――そんなメッセージで締めくくられています。
困難な状況に立ち向かいながらも、明るい未来を信じて突き進む人々の姿から、勇気や元気をもらえる一冊です。