もう、妹とは呼ばないで。
恋人に裏切られたサスキアは、傷心を癒すためトスカーナの別荘へ向かった。
悲しみに沈んだままシャワーを浴びていると、浴室のドアが開き、
そこに現れたのは、義理の兄ルークだった。
少女時代、不器量でぽっちゃりしていたサスキアは、
完璧で魅力的な義兄に憧れながらも、なぜか避けてばかりいた。
だが、いつものように逃げ出そうとした瞬間、
彼の灰色の瞳が以前と違う輝きを放っていることに気づく。
向けられたことのない、熱い視線――。
戸惑う彼女の心の中で、新たな感情が芽生え始めていた。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。