公爵令嬢のサーシャは突然、婚約者である第二王子・エリックから婚約を破棄されてしまう。平民の娘と運命の恋に落ちたらしい。彼との結婚を望んでいなかったサーシャはそれを快諾。婚約破棄はうれしいが、18歳で新たな婚約者を探すのは難しい……と幼なじみのルイスに零すと、彼が口にしたのは「ならば俺と結婚すればよい」という求婚の言葉。じつはルイスはサーシャの初恋の相手。普段は紳士的なのに自分にだけは冷たく意地悪な態度をとるルイスに振り向いてもらいたくて、サーシャはこれまで厳しい令嬢教育にも耐えてきたのだ。なのにルイスはこんな時にも意地悪だった。「お前みたいなやつ、俺以外に嫁の貰い手はいない」という辛辣な一言に傷ついたサーシャは「あなたとだけは絶対に結婚しない」とルイスを拒絶。ルイスへの未練を断ち切るため一刻も早く婚約者を見付けなければ! と決意する。しかしその日以降、ルイスから毎日贈り物が届くようになり……。