※本書は、1999年刊行『わが友長嶋茂雄 かく語りき』を大幅に加筆、訂正したものです。
ミレニアムVにかける執念。清原復活、去就問題……。「勝利か、育成か」――プロ野球監督として常に葛藤の中にいた長嶋茂雄。本書『甦る栄光』は、彼の監督人生を通してその人間性と決断力に迫るノンフィクション。
時に批判にさらされながらも、「自分を信じ、ファンを信じる」信念で突き進んだ長嶋の姿は、多くの人に勇気を与えた。選手との関係性、背番号へのこだわり、采配の裏側――。球界の“ミスター”の素顔と苦悩を描く。
著者・深澤弘は元ニッポン放送アナウンサーとして『ニッポン放送ショウアップナイター』メインアナウンサーを長年にわたり担当。特に長嶋茂雄監督との公私にわたる関係でも知られ、1994年に刊行された著書『わが友 長嶋茂雄』は、大きな話題となり、ベストセラーとなった。
その続編となる本書は、2000年、世紀末最後のON対決を制した長島巨人軍の舞台裏を、選手や監督との信頼関係を背景に、現場の臨場感と人間ドラマを描く。野球を超えた普遍的な物語として、前作同様、多くの人々の感動を呼んだ。