鳥人たちが暮らすバルヘシア皇国に生まれた、羽なしのロクス。
彼は、偉大な第一皇子ロクス・ベルトラムの転生者だった。
ロクスは、羽なしのせいで虐げられながらも、前世の記憶を頼りにひっそりと暮らしていた。
ある日、ロクスは国のお触れで、かつて弟のように溺愛していたベルムートが皇帝に即位したことを知る。
念願の再会に胸を躍らせるロクスだったが……。
「これで貴方が――三〇人目の私の兄上です」
なんと召集の目的は、復活祭のためにロクスの転生者を探すものであり、すでに三〇人もの候補者が名乗りを上げていた。
ベルムートと昔のように過ごしたいロクスは、自分が本物だと主張するものの、ベルムートはロクスに対して並々ならぬ思いを隠していて――。
拗らせた孤高の美青年×お兄ちゃん属性の転生した元皇子
再び巡り合った二人の愛の行方は――?