《コメの適正価格とは? 5kg3000円に未来はあるか?》
国民生活に大きな影響を及ぼした「令和のコメ騒動」。2024年夏以降、米価は上昇を続け、翌年春には前年比2倍の高値を付けた。量販店の棚からコメが消えた。政府備蓄米の放出など、異例の決定にもかかわらず、米価は高値を維持している。コメはなぜ不足したのか? 流通に問題はあるのか? 生産性はなぜ低いのか? 輸入や輸出はどうなる? 何より「適正価格」はいくらなのか? 気鋭の専門家が「令和のコメ騒動」の背景と構造的な問題を解き明かし、日本の主食の将来を考える。
【目 次】
第1章 「令和のコメ騒動」再考
第2章 止められなかったコメ離れ
第3章 流通と価格は霧の中
第4章 稲作農業の隘路
第5章 迷走する「生産調整」
第6章 「日本のコメ」から「世界のライス」へ
第7章 シンプルだが難しい課題