王立図書館の副館長であるルークは、誰もが目を見張るほどの美貌の主。一方、館長のラッセルは現王の七番目の王子で、騎士と見まごう堂々とした美丈夫である。黙って並んでいればお似合いなのに、このふたりどうも仲が悪い。そんなある日、ラッセルに「運動不足の引きこもり」と言われたルークは、王都のはずれに店をかまえる〈竜のヤドリギ〉でドラゴンをサブスクし、毎日散歩させるようになった。もう引きこもりとは呼ばせない……! そう思っていた最中、ドラゴンが卵を産む。しかし、その卵は王家の秘密と関係していて―― ※電子版は単行本をもとに編集しています