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今月(9月1日~9月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 横浜駅SF

    柞刈湯葉/新川権兵衛

    シュールなSF世界観
    ネタバレ
    2026年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。1巻。横浜駅が自動増殖するようになり、人々はエキナカで暮らすことに。しかし「Suika」を持たない人々は駅の外の限られた土地でスラム街のようなコロニーを作り暮らしている。エキナカには駅が定めたルールがあり、それで人々を管理している雰囲気なので人工知能に管理されるディストピアSFぽさがある。出てくる用語が現実世界の平和な電車用語なのが世界観とのギャップで面白かった。
  • おかえり水平線

    渡部大羊

    優しい
    ネタバレ
    2026年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても良かった。ぼっち生活を自分なりに楽しんでるタイプの高校生の家(銭湯)に異母兄弟のシティーボーイが訪ねてくる。で、肝心の父親はとっくに病死していて。不満や文句をぶつける先を失った異母兄弟と共に海に向かって文句を叫ぶシーンが良かった。本人にとってもめっちゃ衝撃事実なんやけど遼馬には父親との良い思い出があるが、玲臣の隣には父親がいなかったこと、別に子供は誰も悪くないことをちゃんと思い到れる主人公なのも良い。そして異母兄弟と祖父の3人暮らしが始まって同じ高校に通うことになるんだけど、タイプの違う二人の学校生活とか、新しい環境で一生懸命な玲臣の姿とか子供達の心の機微に涙。遼馬が率先して体育の先生とペアを組にいく理由が面白かった。確かに素人と高度なストレッチするの怖すぎよな。特に男子生徒ってすぐふざけるし、それで筋痛めたりとかしそう…。あとカマドウマのデフォルメ描写が可愛かった。
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  • 奸臣スムバト

    トマトスープ

    ジョージアとモンゴル帝国
    ネタバレ
    2026年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ めっちゃ面白かった。ジョージア王国の領地アルメニアの更に端っこ山奥の領主の田舎貴族に生まれた主人公。父が亡くなり、自分の一族の隠されたルーツを知る。そこにモンゴルからの侵攻が重なり、寝返るぞ!となる物語。主人公が好奇心旺盛でペルシャ語など異教徒の文化にも興味津々、モンゴル軍に降伏を願いでる時も天幕やモンゴルの文化に興味津々だったのが可愛い。父親の遺言を果たさねばと奮起していた主人公だけど、例え自分の祖先が別の地域を治めていた歴史があれど、主人公の故郷は岩山に囲まれたこの田舎領地なのだと気付くシーンが印象的。
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  • シャンバラッド

    眞山継

    国の腐敗をどうにかしたい二人
    ネタバレ
    2026年9月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。自由に生きたくて故郷から出奔してきた主人公。王都にて国が祭り上げる巫女に巻き込まれて、国の立て直しに協力することになる。しかも主人公は故郷での過酷な暮らしのせいで心臓が弱っていて余命僅か。二人のバディ関係が熱くて良かった。巫女の当たる占いに全ベッドして行動する主人公の潔さも良い。
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  • 誰が勇者を殺したか

    石田あきら/駄犬/toi8

    少しずつ明かされていく勇者一行の物語
    ネタバレ
    2026年9月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。一巻。魔王を倒した勇者一行。凱旋したのは勇者以外の剣聖、賢者、聖女の3人。何故勇者は死んだのか、その真相について巷では様々な噂が。その後勇者の偉業を称える文献を編纂することになる。様々な人に聞き取りを行うインタビュアー視点、そして勇者一行のメンバーの回答、からの回想。また勇者視点の回想もある。同じ時間軸を両者の視点で語り、少しずつ情報が補完されていき勇者がどんな人物だったのかが明らかになっていくのが面白かった。飛び抜けて才能があったり強かったわけではなかった勇者。しかししっかりと勇者たる所以がある。事の顛末が気になる。
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  • ムジナの城【電子限定描き下ろし付き】

    柳瀬せの

    両思いなのにままならない
    ネタバレ
    2026年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。上巻。ゾンビパンデミック後、生存者達が作ったスラム街が舞台。過去にスラムの掟を破り追放された訳ありの受けと、スラムのリーダーの攻め。受けが追放されてからも二人は秘密の逢い引きを続けていたが、街に大きな問題が起きて受けも協力者としてスラムに残ることに。二人は兄弟のように一緒に育った仲で両思いなんだけど、受けは何でも自分一人で背負おうとするし、攻めは受を守りたいのに頼って貰えない…と拗らせるしですれ違う。攻めのしょぼんとした顔に弱くて、攻めの願いなら何でも叶えてやりたくなっちゃう受けが良い。
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  • PAX 国民幸福管理局

    丸木戸マキ

    ヤバいタイプの主人公
    ネタバレ
    2026年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。国民の幸福度PAXをモニタリングして健康管理や進学、社会的信用に活用している世界。PSYCHOPATHよりはもうちょい穏やかな管理社会。主人公はPAXが常に高数値で揺らぐことがないんだけど、それは感情の起伏が薄いことでもあり喜怒哀楽や他者への共感性がめっちゃ低い。勿論強い悪意とかもないからナチュラル狂人というような言動がちょいちょいあって怖い。勿論社会生活に馴染もう対人関係も上手くやりたいと本人は努力してて、その努力の様がまた変で。主人公とバティ扱いされている人情派刑事と真逆の凸凹バティ感も面白い。高所から落下しそうな容疑者を助けて「思わず体が動いたんです!少し共感力にかけてはいますが、人命を軽んじたりするような人間ではありません」と嫌われ気味なバティにアピールするシーンが怖くて良かった。
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  • 天官賜福

    墨香銅臭/鄭穎馨/日出的小太陽

    変わり者の神様の珍道中
    ネタバレ
    2026年9月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白かった。イラストから考えていた受けのイメージと全く違う人物像で笑った。天帝から寵愛される王子様の受けはサクッと飛昇(神様になる)するけど、その後2回も罰で人界に落とされて三度目の正直と飛昇し、そこからの物語。めっちゃ問題児神様だった笑。裕福で高貴な生まれのある種全能感を持ったお坊ちゃんの若気の至り的な逸話が面白い。「衆生を救いたい」という過去の受けの夢、これを本人は思い上がりも甚だしいと恥じているが、受けの行動は未だにそれを諦めていないようにも見える。信者ゼロな弱小神様になってしまった受けだけどなんだかんだ人界で草の根運動的に信者が増えていきそうな予感。そしてそんな受けに好意的なめっちゃ激ヤバ鬼の大魔王的な存在の攻め。受けは長生きすぎて結構忘れてること多そうやから攻めとも昔なんかあったんか?という予感も。
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  • 斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!

    田村ゆうき/巽未頼/マキムラシュンスケ

    ガッツリ歴史を変えにきてる
    ネタバレ
    2026年8月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 平和に長生きを目指して自分の実家の歴史更には織田信長まわりの歴史をガッツリ変える気なのが面白かった。歴史ものとして結構ムズいかも。教科書には載らないマイナー人物や領地のいざこざがメインなので。
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  • ブルーバードリーダー【電子限定描き下ろし付き】

    たなと

    面倒くさくて可愛い受け
    ネタバレ
    2026年8月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。上巻。とある研究所に新たに赴任した受け。そこで攻めと研究パートナーに。人当たりは良いが人に踏み込ませず、研究の進捗に焦って空回りしているように見える受けを放っておけず何かと世話を焼く攻め。受けを自分のペースに巻き込んで一緒に食事をする仲になるまでの攻めの手腕に感心。素直じゃなくて文句言いつつも攻めとの生活を受け入れちゃってる受けが可愛い。そんな厄介な自分を理解していて「嫌わないでくれ」と縋っちゃう受けも良い。そして直接的には語られない、いったい何を研究しているのかミステリアスな攻めの生い立ちが少しずつ判明していく。
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  • 電波のとどく時空にいます

    今村翠

    戦国時代タイムスリップRTA
    ネタバレ
    2026年8月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。地元の史跡の古井戸から戦国時代にタイムスリップしてしまった幼馴染と、それをスマホ越しでサポートする主人公。戦で城が落とされる二日前というタイミングなので安全に生還するためのタイムアタック的な側面もある。上手いこと郷土史の専門家と繋がれてどうなっていくのかワクワク。
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  • 恋する人は死んでしまう運命だから僕は何度もやりなおす

    モト/二駒レイム

    自然の摂理を抑え込む代償
    ネタバレ
    2026年8月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。魔術師が治める豊かな国。元は災害の多い土地だったのを代々国一番の魔術師が結界を張ることで守っている。そして今代の最高位魔術師の受け。大きな厄災を鎮めるための人柱でもある受けなんだけど、毎回攻めが受けの代わりに人柱となってしまう世界をループしている。前半メインストーリーだった世界線があっさり失敗しちゃって受けと同じような落胆を読者も感じられる。そこからこれまでの世界線、新たな世界線へと進んでいく。過去の世界線で受けが権力を使いまくって独裁国家にして国を守ろうとするパターンが意外で面白かった。途中で毎回攻めが死ぬのって攻めが弱いからじゃん…と八つ当たり的な発想になり攻めを弟子にして強い魔術師に育て始めるのも面白かった。どんな世界線でも攻めは受けを好きになってしまうんだけど、どの攻めも可愛かったな…と今になっては思う。正史の世界線の攻めは怖いよ。強大な力を手に入れた攻めの受けの守り方…。最後に結界なんていらんかったんや…この土地そのままの姿と共存していくしかないとなるのが良かった。
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  • 野人転生

    野人/小林嵩人

    拳で異世界サバイバル
    ネタバレ
    2026年8月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。ガチの身一つで異世界に放り出された主人公。なんとかサバイバル生活で生存し、レベルを上げていく。そして遂に人里へ。しかし治安がいいとは言えない雰囲気で生き残るために人を殺めてしまう。なんか主人公はこの世界の人間とは別種族のフラグ。
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  • 見えてますよ! 愛沢さん

    棘尾どろしー

    可愛いの?怖いの?
    ネタバレ
    2026年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。一巻。人気アイドルでクラスメイト(でも殆ど学校に来てなかった)の愛沢さんが亡くなる。昔から幽霊が見えるタイプだった主人公だけが、愛沢さんが教室の地縛霊になっていることをしっている。アイドルとしてみんなに見せていた面とは違うイタズラ好きで無邪気な姿を知り、死後に後追いで愛沢さんのファンになる主人公。愛沢さんの死を受け入れて前向きに活動を続けるグループ、愛沢さんのことを悲しみごと忘れてしまいたいファン、様々な立場の人の死の受容過程を描いていくのかな。そして愛沢さんが見えない振りをしている主人公だけど、幽霊の愛澤さんのお陰で友達ができたりする。微笑ましいジュブナイルものかと思えば、愛沢さんは無害な幽霊なのか?今はそうでもこの先は?という怖さが顔を出す。元ファンの子がブッダもイエスも死んでるんだしと死んだ推しを好きでい続けることに開き直るシーンが印象的で好きだった。
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  • 転生賢者ですが職業は寵姫です

    水壬楓子/案丸

    後宮謎解きBL
    ネタバレ
    2026年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。何故かいろんな異世界を転生して渡り歩くことになってしまった受け。次に飛ばされたのは自分の故郷によく似た世界。そこで後宮の殺人事件の謎を解いて欲しいと頼まれ、後継者争いのゴタゴタに巻き込まれることに。受けが最初の世界で両思いだった大切な主と死に別れたエピソードが切ない。仕えるべき主が自分を庇って死ぬというトラウマを抱えて、またも同じような状況に陥っていく。次の王は弟が継ぐべきと王位に興味のなかった攻めの背中を受けが押す形になって「お前のために王になろう」と受けが攻めを王にした流れが熱かった。これは責任とらねばね笑。
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  • 愛の巣へ還れ!【イラスト入り】

    樋口美沙緒/街子マドカ

    死生観、生きるとは、幸福とは
    ネタバレ
    2026年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても良かった。母親が性モザイクで夭折し、自身も性モザイクで治療が上手くいっていない受け。攻めは一作目カップルの息子で母親が性モザイク。二人とも親に性モザイクを持つ境遇で、受けは自身も当事者。死が身近にある二人は死の悲しみや恐れ、生きる意味について日々考えていて、哲学本の読書サークルに所属する。受けの日々の苦痛と抱えている希死念慮、自分を愛してくれた両親への申し訳なさ、それらに板挟みな気持ちが辛い。その人が幸福かどうかは寿命の長さとは関係なく、短い寿命だとしても幸福な人生だってあるということは理性として理解している二人。攻めも勿論そうだと長い時間をかけて受け入れてきたけれど、実際肉親の死が迫った時にそうは思えなかったり、気持ちや考えが揺れ動く描写が胸にくる。大切な人の死が常に身近にある環境ってめっちゃしんどいし、攻めが受けを「自分には荷が重い」と一度は逃げようとする気持ちもわかる。大切だからこそ荷が重い。受けがドタイプで少しでも関われば好きになってしまうだろうと避け続けてきた攻めだけど、そうなっている時点で手遅れ笑。攻めは受けにベタ惚れなんだけど「受けはクリスマスツリーに飾るオーナメントみたいな人だ。つまり、天使みたいに可愛い」って言葉に笑った。受けの父親との思い出が温かなものばかりなのも泣ける。妻に先立たれ、子供までも同じく性モザイクに生まれてどんな気持ちだっただろう。
  • クラッシュベリー・カルテット

    隈世アキ

    4人の仲が崩壊しなくて良かった
    ネタバレ
    2026年8月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 子供の頃から同じマンションに住む幼馴染四人組。全員一方通行で綺麗な片思いの輪になっている4人。これってどこかが引っ付けば誰かが失礼するの確定だしどうなるの??とドキドキ。そしてその中の二人が過去に巻き込まれた誘拐事件。この事件が四人の仲を気まずくしたり歪な関係の原因になっていて、事件の真相に関して仲良しだった四人にはお互いに知らない出来事があり…という展開の部分が特に好きでした。当時はみんな子供だったし、仕方ないにしろここから上手くいくんか?と思ったりもしたけどみんないい感じに収まっててハッピーエンドでした。
  • 裏バイト:逃亡禁止

    田口翔太郎

    ホラー的な意味で怖い裏バイト
    ネタバレ
    2026年8月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻。何故か大金が必要な元同級生の二人が、高額報酬のバイト先で再会する。裏バイト界隈みたいなのがあり、そこからいわく付きの高額報酬バイトをこなしていく二人。バイトの真相は怪異系だったり、ヤバい組織の実験だったりでトクリュウ系ではない合法バイト。給料貰えたらOKなので一個一個の事案に二人は深入りせず退散…というような感じ。
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  • 弱いトコロもまるごと全部

    野萩あき

    斬新な設定に惹かれて
    ネタバレ
    2026年8月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 元会社の後輩くん受け。受けが転職してからも付き合いが続き、プライベートで仲良くしている二人。大人になってからの一緒に遊びに行ける仲良しな関係性好き。体格差がないタイプのカップルなのも好き。自分にだけ懐く掴みどころのないデカい猫って感じの受け。人と長く深く関わるのが苦手な受けは職場も転々としてしまうタイプ。やっぱり幼少期の頻繁な転校って予後悪いよな…。
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  • アイドルの再就職先について考えてみようか

    海野幸/みずかねりょう

    芸能界お仕事ものBL
    ネタバレ
    2026年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。役者として鳴かず飛ばずだったことろに、アイドルやってみない?という事務所の提案でアイドルグループの最年長リーダーをやっている受け。ファンに求められる理想のアイドル像を研究してキャラ作りするがから回ってばかり。そんな時に同じく苦い挫折経験を持った元脚本家の攻めと出会ってお互いに刺激を受けたり背中を押されたりして成長していくお話。タレント商売って結局虚像から滲み出る中身の人間味を求められているなと日々実感しているので、受けの空回りがヤキモキ。この物語は受け視点なんだけど、これ攻め視点だともっと印象の違う話になるだろうなと攻めの心情を思いながら読むのも楽しかった。夢やぶれた一般人の元に顔面強強なイケメンアイドルがあしげく通って無自覚にメロいこと言いまくってくるの笑。「俺は惚れっぽいんだ。口説かれてるんだと思って妙な勘違いをするぞ」とメロ男に忠告をしているけど受けはイケメンアイドルの割に自分の魅力の自己評価が低いのであんまり真剣に取り合ってない。攻めが受けはコーギーに似てると言って、受けはそれって褒め言葉?って感じなんだけど「コーギーなんて犬の中じゃ一番可愛いだろ。あんたと同じだ」ってセリフがめっちゃ好き。攻めの中では特大の賛辞。そして役者、アイドル、脚本家、何かを表現する人の産みの苦しみや方向性を模索する会話も印象的でした。
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  • ラスボス系悪役令息が望むのは、原作通りの没落ルート

    司馬犬/峰星ふる

    善良で平凡な主人公が辿り着く結末
    ネタバレ
    2026年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。人身売買に肉体改造と極悪な家業を生業にする悪役令息に生まれ変わった受け。家族を欺く為にも次期当主として優秀なめっちゃ悪いやつとして振る舞いつつ、被害を最小限にして原作通り没落ルートを目指す。原作の主人公である攻めが何故か初対面の受けに激重愛情を示してくるんだけど、相当な理由がないと納得しないよと読み進めて、納得しました。受けが一人で奮闘していた世界線のエピソードも切なくて良かった。攻めの振る舞い的にただ家を没落させるだけじゃ良くないらしいと察する受け。極悪人体実験がこの世に知られると他の貴族とかが真似して結局何も改善しない的なことか?と思っていたら予想外の展開で面白かった。そしてこの物語のキーである魔法生物達の存在がめっちゃ良かった。契約によってこの世に召喚され、その契約を破ることのない従順な労働力として人々の暮らしに欠かせない存在となっている魔法生物。人々は魔法生物を便利な道具としか思っていないが、彼らは人間とは違う理屈でこの世に召喚されることを歓迎している。あまりにも人とは違い、そして人の存在を歯牙にもかけていない。受けの「この国の人間は、魔法生物たちを信用しすぎですね」という言葉にゾッとする。受けすらもその恐ろしさにピンときておらず、受けが王女を脅すために使ったハッタリが本当に起きることだと攻めだけが知っている。こわいね〜。
  • 絶対ど~しても楽していきたいっ!【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    如日やさか

    男子校のわちゃわちゃが良い
    ネタバレ
    2026年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ めっちゃ面白かった。将来は働かずに養われたい!女心はムズいから総受けを目指す!と金持ちが多い全寮制男子校に進学した受けと、その受験をサポートした秀才幼馴染攻め。総受けを目指して可愛子ぶりっ子するゴツイ黒髪短髪男という属性が良すぎる。そしてコミュ強愛想良し人間なので予想外に攻略対象を誑かしてどんどん総攻めになっていくのに笑った。それをハラハラムカムカと見守る片思い幼馴染攻め。その後、潔く俺も金持ちになるから俺に抱かれてくれと懇願できる攻めだったのも良かった。「小細工しなくてもお前が一番かわいいだろが」とゴツイ受けに言う美少年攻めも良い。攻めの愛情が重くて好き。受けもちゃんと攻めが好きなのが可愛かった。なんだかんだ男子校ライフをエンジョイしているのも良かった。ワイワイと楽しそう。裸エプロンが手作りドラゴンエプロンなのが男児すぎてワロタ。
  • 口に出しちゃう瀬兎口先輩

    奥田枠

    ホントに全部言う受け
    ネタバレ
    2026年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛かった。大学のバレー部エース攻めとOBの受け。すぐ顔に出るし全部言っちゃう隠し事ができないタイプの受けは、高校時代に自分の片思いがチーム内のトラブルになってしまったことがトラウマ。幸い虐められるとかはなかったけど、受けの方がバレーが上手かったから片思い相手の方が部を去っちゃったの実力主義のガチバレー部でそりゃしんどすぎる。バレー部男子には絶対恋しないと誓った受けを攻めが攻略していくお話。最初から受けは攻めに無自覚恋状態だったのでチョロ。しかも役得とばかりに欲望に素直なのが可愛かった。しれっと攻めの胸筋貸して!と擦る気だったの笑った。攻めへの「好き」って気持ちが溢れ出して言わずにいられない受けのストレートな言葉も良い。脳直ペラペラ男なので試合観戦中も勝手に解説席になってて周りの観戦者がフムフムってなってるのが面白かった。スポーツ漫画の解説ポジすぎる。
  • 恋するエルフは刺激がほしい【単行本版特典ペーパー付き】

    ずつうやく

    甘々ラブラブ
    ネタバレ
    2026年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 付き合って500年のカップル。エルフ受けが攻めが死ぬ時に「また会えますように」と魂に印をつけて、それ以来転生した攻めと毎回付き合っている。攻めもちゃんと毎回受けを好きになったり覚えてたりしてるっぽい。そして500年目にしてマンネリ化を感じ始めた受けの暴走に攻めが付き合わされるお話。攻めが生まれて死ぬまでの一生に寄り添う受けのエピソードがもっと読みたかったな。生と死の話が好きなので。朝晩歯磨きの後の濃厚キッスの習慣が実は虫歯予防のためだったのが面白かった。
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  • 紫の夜に僕をさらって【電子限定描き下ろし付き】

    鶴子

    受けが怪異と出会い芸術家として完成する話
    ネタバレ
    2026年8月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。画家の祖父に影響されて、幼い頃から絵を描いてきた受け。のびのびと愛情深く育てられた受けだけど、えがく絵はいつも陰鬱で孤独な象徴主義的な絵だった。大衆受けしない絵で画家は難しく、教師の道に進んだ受けはとても恐ろし怪異と出会い取り憑かれてしまう。恐ろしくはあるが受けをとり殺すこともなく、むしろ交通事故から守ったりもする。意思の疎通ができない、ただ受けに執着しそばに居続ける怪異に受けがどんどん慣れて心を開き始めるのにヒヤヒヤする。が、性急に受けの人生が終わっていくタイプの怪異じゃないので怖くはない。怪異の美しさに魅入られて怪異をミューズとして絵を描きまくり画家の夢を叶え、今は世間の評判だとか売れ行きだとかはどうでもよくなりただ描きたいものを描いている受け。ある種芸術家ってこういう人のことだよなと思った。受けの愛猫と怪異が仲良しなのがほのぼのして良かった。嫉妬深い怪異だけどネコチャンには寛容。
  • 追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する

    猫子/武六甲理衣/じゃいあん

    主人公があんまりイキってなくてよかった
    ネタバレ
    2026年8月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。やり込むと最強クラスなんだけど一般ウケしない不遇クラスの重騎士適正があった主人公。周りから舐められまくるが、依頼成功に必要な自分より上位の冒険者をしっかり立てて上手く立ち回っている。社会人経験ちゃんとありそうな主人公。
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  • ここ、成仏やってます

    しけたいぬ

    ギャグ漫画
    ネタバレ
    2026年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ワンパンで悪霊退散!できちゃうコミュ障女子高生と訳アリの幽霊青年。この二人の漫才、ショートコントが急に始まるのが面白かった。関西弁の幽霊漫才。以前にあったおじさん幽霊がどんな幽霊やったか説明するのにほな見ててとスルッと役に入るのが漫才すぎる。そして除霊しておあとがよろしいようでとオチる。怖くは無い。
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  • 人間一生図巻

    いがらしみきお

    いろんな出自の人達のいろんな人生
    ネタバレ
    2026年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。様々な時代、国に生まれた人々の人生を8ページで描くオムニバス。平凡な人生にもその人なりの哲学や信念を感じたり。年表みたいに説明書きされているから本人の心情描写がなく、それが更に考えさせられる。この人はどう思ってこの生き方を選んだのだろうと。人間の滋味深いところが凝縮された一冊。最後の話も読み返すと感じ方が変わる面白い構成だった。あと何かしら問題を抱えた子供がちゃんと親に愛されて最後を迎えているとホッとする。
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  • ロイヤル・イケオジ・ウェディング

    DUO BRAND./仙崎ひとみ

    シンデレラストーリー
    ネタバレ
    2026年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 田舎の小国の王女様がその素朴で純情な優しさでイケおじ元国王を射止めるお話。ライバルの王様も愚王というわけではないのでいい国。だけどヒロインの国はいくら小国といえど庶民的すぎる旅道中でしたね笑。
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  • いつもとちがう夜

    いさおじゅん

    仲良し幼馴染
    ネタバレ
    2026年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。小学生からの仲良し幼馴染。モテるが長続きせずにコロコロ彼女が変わるあきらと、あきらに長い片思い中のすぐる。思わせぶりな言動をするあきらに動揺させられる日々だが、なんかあきらも何かしら言いたいことがありそうで…そしてとある夜ついに。すぐるが好きな自分にまだ抵抗しようとしているあきらにやきもき。二人の微妙な距離感にドキドキ。楽しかった。
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  • シュトヘル

    伊藤悠

    タイムスリップ?転生?
    2026年8月5日
    面白かった。一巻。高校生の主人公がミステリアスな転校生をきっかけに13世紀、モンゴル帝国のタングート(西夏国)侵略の戦乱へ。そこでは主人公はシュトヘルと呼ばれる女戦士になっていて…というお話。シュトヘルは西夏国人で彼女を助けに来た少年はモンゴル帝国側の一部族の子供で、しかし彼等も過去にモンゴル帝国に侵略された経緯があり。戦争で国土を広げ続けた大国の複雑な構造を感じる。無理な侵略は簡単に綻びを生み瓦解していくだろう。そして文字があるからこそ遠い過去から未来へ、遠くへ何かを伝えることができる。人が生み出した文字という文明の力について考える。
  • アイとトワ

    カキネ

    幼馴染熟年カップル
    ネタバレ
    2026年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生まれた時から一緒でずっと両思いな二人。大学進学で初めての遠距離となりそこから拗れてしまう。攻めが言葉足らずすぎるし、受けも臆病だった。でも気持ちも分かる。自分とは違って地元を飛び出して賢い大学で自分のしたいことに真っ直ぐ進んでいる攻めに置いていかれるような焦り。子供から大人へそれぞれ変わっていくのが当たり前で、そこを擦り合わせながら一緒に生きようね…というお話。しかし田舎暮らしは人を選びすぎるので事前相談は必須やで…良かったね、受けが一緒に暮らしてくれて…と思ってしまった。
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  • 天幕のジャードゥーガル

    トマトスープ

    動乱の人生
    ネタバレ
    2026年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。イスラム圏で奴隷として暮らしている少女。主人や同僚に恵まれてそれなりに満足に暮らしていた時、モンゴル帝国が攻めて来て捕虜となってしまう。慕っていた女主人が主人公を庇って死んでしまうのが悲しい。恐らく主人公を娘のように思っていて、だから息子の結婚相手に…と考えていたんだろう。この当時の奴隷制度や知を求める義務というイスラムの教義など知らないことが多く楽しい。女性でも学ぶことが推奨されていたのが意外(それを男性と同じように活かせるかは別として)そして征服されることの無惨さ。復讐に燃える主人公がまずは相手を知らなくてはと賢さを発揮していくのも良い。
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  • Hしたくないので友達とつきあいます

    未散ソノオ

    駅伝選手と元水泳選手
    ネタバレ
    2026年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。モテすぎて仕事でトラブルが多発していて困っている攻めと、セッをするとタイムが遅くなるという迷信を守り続けてきた駅伝選手受けの再会もの。マラソンの企業チームの描写が面白かった。悲願の駅伝進出で湧いてる素朴なスーパーマーケットの社長達が微笑ましい。強豪チームでベンチにいるくらいないら、自分が走れるチームにさっさと移籍する、心底走るのが好きな受けの生き様が好きだ。そして見事にエース区間で区間賞を取った受け!激アツ!駅伝まで受けの験担ぎに付き合って我慢していた攻め。そして乳首は走る時に擦れて痛いらしいと聞いて遠慮していたのも好き。
  • 訳アリ心霊マンション

    ネブクロ

    コメディとホラー
    ネタバレ
    2026年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。瑕疵あり(心スポ)マンションを掴まされた主人公がどうにか入居者を集めなきゃと、逆に幽霊を住まわせて家賃を取ることにする話。主人公が不気味なくらい心霊現象を怖がってなくてマンションオーナー魂に燃えているのであんまり怖くない(心霊の造形はしっかり怖め)外でスカウトしてきた怪異にコールセンターとかの職を斡旋して家賃を稼がせているのが面白かった。幽霊向けに広告を打っているのに、人間の心霊相談が舞い込み始めるのも面白かった。
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  • 春呼ぶけものは白を溶かす【単行本版】

    佐々山彰

    寒冷地での素朴な暮らしの描写が良い
    ネタバレ
    2026年8月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 良かった。年中雪で閉ざされた廃村で一人で暮らし続ける受け。そこに訳ありの狼獣人ファミリーが現れて匿うことに。厳しい土地で作物や獣の命をもらって素朴に暮らす受けの生活風景の描写が良かった。猪を解体する受けに、狼だけど王宮暮らしの攻めの方がビビってるのも面白かった。孤独な受けが久しぶりにヒトと交流できて舞い上がって、このままここに居着いて欲しいとなっていくのも彼の境遇を思って切ない。あと何よりちびっ子毛玉達が可愛い。まるまるコロコロしていて良い。話の本筋の方はちょっと粗さを感じたかな。
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  • 春とSure.

    二戸謙介

    モブくんの名も無き思い
    ネタバレ
    2026年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。クラスのモブ君がカースト上位のお坊ちゃんに憂さ晴らししようとしたら、お坊ちゃん二人の恋の手伝いをさせられることになる話。なんだかんだ親交が深まって…とかなんねーよ!と抵抗していたモブ君が最後は友情を取ってアシストしてくれるのが良かった。攻めがモブ君にお願いする催眠術の内容がいつもトンチキで笑う。そしてそれを受け視点で考えると…。受け視点に変わってからのモブ君の二重スパイ催眠術師展開が面白かった。一個目の催眠術の時の困惑してる受けが面白かった。てか受けがピュアボーイで可愛い。あと絵が上手い。
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  • もう恋は結構です

    なつだ大正解

    続きものだった!
    ネタバレ
    2026年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。恋人だと思っていた男から突然結婚式の招待状を貰いバームクーヘン失恋をした受け。それからもう恋はしない、精神的に自立して一人で生きていこうとなったが、会社の後輩からの猛アプローチが始まる。受けが押しに弱いというか流されやすいチョロさがあってハラハラするし、自分を大切にするのが下手くそな自尊心のなさが痛々しい。てか元彼への対応が…やっぱり受けは恋愛体質というかDVから逃れられない依存関係とかに陥りそう。飄々として見えて受けにガチな攻めの真っ直ぐさが良かった。
  • 500年ロマンス~死ねない呪いをかけられた僕と何度生まれ変わっても同じ相手に惹かれる彼~

    川琴ゆい華/高星麻子

    いろんな時代を巡るロードムービー感
    ネタバレ
    2026年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。安土桃山時代、本能寺から始まる500年を生きる青年(受け)の話。受けが信長の首を抱えて逃げる冒頭からドキドキして楽しい。呪いによって不老不死になった受けは全国を津々浦々放浪して不老不死がばれないようにしてきたけど、時代が進むにつれて自分の痕跡が残りやすくなっていき遂に攻めにバレちゃう展開が面白い。500年生きてると、まあ大丈夫だろと気が抜けて写真とかちょっとしたインタビューに答えちゃったりしている受けのウッカリさも笑う。小姓から大阪万博のスタッフ、カフェの店員と職業の移り変わりも興味深い。江戸時代に同人誌を作ったりもしてた笑。そういう受けのこれまでの軌跡を攻めと一緒に辿っていく旅が楽しかった。今まで輪廻転生を繰り返す運命の女性を追い続けて失恋続きだった受けが、逆に好意を寄せられる側になってコロッと浮かれちゃうチョロさも可愛いし、それ程に孤独な人生を思っていたんだと切なくもなる。自分を好きな攻めの気持ちを聞きたがりなのも良い。ぜんぶ好きって言われて、どこがですか?ぜんぶって?と掘り下げてくる笑。
  • 嫌われ吸血鬼は契約結婚で愛を知る

    村崎 樹/尾村麦

    ケーキバース
    ネタバレ
    2026年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。ケーキバース。番契約的な贄という設定が興味深い。フォークに生まれて偏見の中で本の世界に閉じこもってきた図書館司書の受け。王立図書館での諜報員探しに協力して欲しいと頼まれて第三王子の攻めと結婚することに。人とのコミュニケーション不足で感情が薄い受けが結構あっさり承諾するのが面白かった。王立図書館の本が読み放題なのに釣られた節はある笑。攻めとの夫夫生活にもあんまり抵抗がなくて(貴族だから政略結婚が前提みたいな心持ちがあるのかも)でも、途中で攻めを意識し始めて恥ずかしく感じだすのが良い。他にも職場で同僚達と接して感情の起伏が生まれるのが良い。雑談経験が乏しい受けが、いろんな話を攻めに聞いて欲しくて楽しそうにいっぱいお喋りしているのも可愛い。受けが初めて攻めの体液を摂取した時に浮かんだ記憶の情景が凄く暖かくて、そして切なくて好きなシーン。
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  • まどいのいきもの -銀河生物観察記-

    永田礼路

    不思議な生き物オムニバス
    ネタバレ
    2026年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。宇宙の遠い星が爆発し、その嵐「銀河風」が地球にまで届いて電子機器に影響が出たりした時期があった。そしてその影響は生物にも及んでいて、ちょっと特殊な進化を遂げた生き物がいると言う世界観。1話目の肝臓に寄生して宿主を賢くするヒトデの話はインパクトがある。全部自分の実力や努力で手に入れたと思っていたものが下駄を履かされていただけだったと知る男。これはヒトデを他の要因にも置き換えることができる話。骨に寄生するカニの話が好きだった。
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  • 強面騎士は心配性

    DUO BRAND./八巻にのは

    諜報員みたいなストーカー気質
    ネタバレ
    2026年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。大勢の部下を失い、自身も片目を失い身体も心もボロボロだった男を立ち直らせた美しいヒロイン。二人は絶対両思いなのに上手くいかない焦ったさが良い。無骨で口下手な人なのね…と思っていたらハイネの行動を全部把握していてゾッとする笑。恋は盲目、ハイネが特に気付かず会話を続けていて笑った。俺が落とせるのは砦だけだと、敵地の情報収集くらい細かくハイネの趣味嗜好を調べて分析してレポートにしている。二人が巻き込まれる事件やカイルが抱えている心の傷、激しい戦争を経験した退役軍人のトラウマに心が痛む。かよわい乙女に見せるべきものではないと自分の顔の傷を気にしているカイルも切なかった。
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  • 鬼の花さがし

    さっさまん

    年下ワンコ彼氏という感じ
    ネタバレ
    2026年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観の設定が面白かった。ゴツイ男を描くのがお上手だ。表紙の鬼ビジュに惹かれて買ったけど、この手の漫画は展開が超特急やね。個人的には次兄の話が気になるところ。
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  • 世界でいちばん遠い恋

    麻生ミツ晃

    ロマンティック
    ネタバレ
    2026年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。一巻。重度難聴のデイトレーダー受けと、音大生のヴァイオリニスト攻め。離島育ちでのびのびと独学でヴァイオリンを弾いてきた攻めが、音大で周囲の生徒達とのギャップに苦しみ自分の気持ちと付き合っていく様子が良かった。ただ楽しくて、ヴァイオリンよりしたいことがなくて、それだけでここまで来た攻めが今後どうなっていくのか。五十鈴と言う時の人の口の形が可愛いからそっちで呼んで欲しいと頼む受けが可愛かった。口を見て会話している人の視点だ。可愛いって手話でどうやんのと、伝えたい本人に聞いちゃう攻めも好き。
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  • 復讐のために死に戻ったら囲われ溺愛が始まった

    滝沢晴/猫柳ゆめこ

    受けが面白かった
    ネタバレ
    2026年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。婚約者と妹の裏切りで殺されて死に戻った受け。婚約前に死に戻った時に「許せない!僕が可哀想だ!」と二人に復讐を誓う受け。自分で自分を美青年と言うし、自分を大切にできる子。実家で冷遇されていた受けの自己肯定感をここまで健やかに育てたのが攻めなのも良い。攻めに「君は宝物だよ」と言われてから自分は例え役に立たなくても攻めの宝物だからと思えるようになる。受けの復讐方法が部屋に沢山のカエルを放つとか、めっちゃ酸っぱいレモンジュースを差し入れするとかなのが笑った。あと知らず知らずに発動させていた「祝福」が受けのピュアな「相手の願いが叶いますように」という寄り添いと祈り起因だったのも素敵。小さな坊やのおまじないが後に二人の運命を導くロマンティックな展開。幼少期の可愛い結婚の約束のエピソードも好き。攻めが騎士になって二人は結婚し、受けは大きくなったらカエルかお魚になりたい。そんな幼い約束を叶えようと邁進する攻めの一途さも良い。勿論激重で受けを絶対逃がしたくない。敵の敵は味方なので自分の息子を王様にしたい王妃様がちょいちょいアシストしてくれるのも面白かった。
  • 成仏させてよ!

    百地元

    イケメンとコメディ、時に心に響く
    ネタバレ
    2026年7月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。ヤクザの下っ端の主人公と組長の娘が組の襲撃を生き残こり、プロの殺し屋の犯行現場を目撃したので口封じに狙われる。身を潜めるためにかなり厳しいタイプのお寺に預けられ、主人公は修行僧生活。修行の中身はめっちゃ強烈縦社会の体育会系の極みたいな感じでカジュアルに暴力が横行しているんだけど、この辺はかなりコメディ創作なのかな?素人には創作とリアルな修行僧の生活描写の区別がつかないから読み手としてのスタンスを取りあぐねるのがちょっと難点。
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  • あなたは俺の運命でしょ!!【コミックス版/シーモア限定おまけ付き】

    下田エヌ

    かわいい
    ネタバレ
    2026年7月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。Ωのフェロモンで気分が悪くなる体質の俳優攻めと、Ωのフェロモンも薄くてヒートも軽すぎるから殆どβと変わらない暮らしをしている受け。運命的に二人のフェロモンが相性抜群。Ωとして警戒心が無さすぎる受けに心配が尽きずハラハラしている攻め。受けのフェロモンがお花で描写されているのが可愛い。照れるとぽわぽわと出ちゃう。ヒートに慣れてなくて「初めてちゅーしたからあつい」と緊張と照れのせいだと思っている受けも可愛い。あと受けの肩幅が大谷すぎておもろい。豊満な恵体。
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  • どうやら誰かの回帰に巻き込まれたようです

    愁堂れな/亀井高秀

    作画が安定して上手い
    ネタバレ
    2026年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。戦に出ずっぱりの王様に代わって政務をこなしてきた主人公。やっと平和な時代が来たと、これまでの激務が落ち着いたら何をしようかと考えていたら20年前に戻されてしまう。ようやくのんびりできると思ったのに涙!と激務が嫌になった主人公は王妃になる道を回避するんだけど、代わりに妹が選ばれて、しかもこの回帰を願ったのは妹で…という話。優雅にイケメンの夫と貴族夫人生活を謳歌していた妹の方が羨ましかったのに…王妃はそんないいものじゃないのよ…思いつつ結局妹を助けてしまう主人公。もうほっとけと思う気持ちと、主人公がいなきゃこの国ヤバくない??という気持ち。そもそも王子はなんで喋らんの?てかソードマスターってなんやねん笑。と疑問は残る。次巻が楽しみ。
  • 政略より愛を選んだ結婚。 後悔は十年後にやってきた。

    大庭ジョルジョ/つくも茄子

    愚かな王子視点
    ネタバレ
    2026年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。優秀な王妃様にぴったりな令嬢を婚約破棄して自堕落で賢くない男爵令嬢と結婚した王子様視点の物語。どんどん自分の立場が脅かされてまわりの信頼を失っていく様子をこの視点で読めるのが新鮮で面白かった。最初セーラ様は男爵令嬢の人心掌握術を評価していて、王子も同じく目をつけたのかな?と思っていたのがなんとも切ない。彼女を最強の工作員にスカウトする世界線もあったはずなのに…。
  • ハイパーインフレーション

    住吉九

    人間は野蛮
    ネタバレ
    2026年7月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。インターネットで面白シーンを良く見かけていたが、めっちゃシリアススタートな一巻。人間、野蛮すぎる…と悲しくなる。主人公が賢くて金儲けの才能があるのがワクワク。帝国から金を巻き上げて平和を買ってくれ。
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  • 勇者遺族

    印牧巻

    バトロワ遺産相続
    ネタバレ
    2026年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻。面白かった。魔王を討伐した勇者が亡くなり、遺言書が届いた沢山の異母兄弟達が集められる。四十九日にみんなで仲良く分割しようね!ということなんだけど、まあ相続する人が少なくなるほど自分の取り分が増えるわけで…という話。遊び呆けて金欠なハーフエルフの主人公も遺産が欲しいんだけど、誰かから奪おうという発送がなくて「お金貸して…」となる善良な小物感が良い。調子の良い腰巾着キャラ。兄弟の中で最弱の自負があるので人間のお兄ちゃんにどうにか世話になりたい。そんな感じで絆ゼロだった関係性に兄弟の情が芽生えていく様子が良かった。
  • 放蕩な王の予期せぬ純愛

    佐竹笙/もちゃろ

    優等生だけど抜けてる受け
    ネタバレ
    2026年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。放蕩息子な王弟攻めと同級生の優等生受け。攻めは真面目な兄が王様やってくれて良かった〜と思っていたんだけど、集団食中毒で王様夫妻は呆気なく亡くなりあれよあれよと攻めが次の王様に担ぎ上げられてしまう。しかも攻めはこれまで通り遊んでていいですよ〜と政治からも遠ざけられて、いやコレ流石にヤバいでしょ!と仲の良かった兄の意志を継いで立派な王様に成長していくお話。受けはそんな攻めに人生で出会った人間の中で一番信頼できると急遽そばに呼ばれる。攻めがやる気になっているのを敵に悟られずに暗躍するために受けは攻めの代わりにいろんなところへ聞き込みに行ったりお使いに行ったり。食中毒の謎や今の王宮の状況を調査していく過程がワクワクして楽しかった。受けは自分のことを面白みのないガリ勉だと思っているけど、ちょっと変というかぽやっとしているところがあって面白い。世間に疎すぎて攻めの正体を知らずに学校で仲良くなるのもうっかりし過ぎてる笑。身分を知られてからは他人行儀になったと攻めはションボリしているし、受けも弁えた態度になったなと思っていたんだけど…あれ?他の協力者達が現れだすとそれに比べて受けは結構気安いし図太くない?となっていく。みんなが一斉に平伏してる横でいつもキョトンとして一拍遅れて急いで頭を下げている受け。なんだかんだ攻めに対する甘えがある受け。茶屋で張り込み中にガッツリ甘味を食べて口に餡子付けてるから張り込みの相方にも驚かれてる。他にも受けが連れ去られた!と攻めが大急ぎで助けに来たら茶菓子でお腹がはち切れそうになっている受け笑。途中で受けをぽやぽやのタヌキ風の姿で想像し始めちゃった笑。立場の違う二人が母親への複雑な感情という共通点を持っていて、それが互いの存在によって雪解けてゆくのも良かった。
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  • 兎太と烏堂

    tacocasi

    ぶっきらぼうな年下攻め
    ネタバレ
    2026年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。孤児から成り上がり出世に邁進する受け。しかし他者の恨みも買いすぎていたので冤罪で謹慎させられることに。そして上司である第二王子の指示で暫く第四王子の従者となる。受けのお金好きでちゃっかりした性格が好き。他人に取り入るのも上手くて逞しい。王子と護衛の攻めの世間知らずコンビと受けの組合せも面白かった。初めは乱暴で礼儀知らずな攻めにムッとしていた受けだけど、攻めのぶっきらぼうだけど優しいところ素朴なところが好ましくなっていく様子も良い。何か手伝うことはないかと受けの周りをウロウロしている攻めが可愛かった。攻めは命の恩人である王子に強い忠義があって、ここの関係性も好き。あと攻めの気持ちはわかりにくいんだけど受けのこともしっかり護衛対象に入れているのが良い。夜遊び好きな受けに対して『夜一人で出歩くのは禁止だな』と勝手に決めて阻止してくる。受けが自分の体が好きなことを自覚していて、受けの機嫌が悪いと「ほらさわっていいぞ」と言ってくるのも好き。仙人様の使いである古沈が可愛かったな。
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  • 【単行本版】虚ろの肖像

    ニシンマスミ

    思ったより心優しい話だった
    ネタバレ
    2026年7月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。愛玩子と搾取子の立場がコロコロと代わる不安定な家庭でかなりピリついた兄弟関係の弟主人公。主人公はさっさと家庭と兄弟間の競走から離脱したいんだけど、兄のストレスのはけ口でもあるので中々逃れられない。そこで遂に決定的な事件が発生し二人とも大怪我で兄は記憶喪失。そこからのサイエンス・フィクション的な展開が予想外で面白かった。死んだ兄の替え玉として使われたクローンを哀れに思って見捨てられない主人公。真相を知ると、最初に二人が対面した時にクローンが「ふふ…俺の弟…」と家族ができることに喜んでいたシーンが切ない。何も知らない子供のようなクローンがこの先どんな人生を選択するが分からないが、それまでは兄弟としてそばで見守ろうと決めた主人公の慈悲深さが凄い。
  • 氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

    佐竹笙/さばるどろ

    自認ジジイな126歳の攻め
    ネタバレ
    2026年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。生贄として不要な知識からは遠ざけられて孤独に育てられた受け。予定外の病により生贄にする日までに死ぬかも!?と国が大慌てし治療できる隣国へ行くことに。初めての外の世界で限られた自由と攻めとの暮らしを謳歌しようとする受けの姿が切ない。一方攻めはそんな事情は何も知らず、非人道的な治療のためにこんな年の離れたジジイと契約結婚することになるなんて…と少しの哀れみと期限のある生活なので情を移したくない気持ち。まあ美しく健気な受けの前ではそんな自制心は脆く、可愛すぎ!と一人挙動不審になる攻めが面白かった。美しい受けを直視できない攻め。あまりに無知すぎる受けだけど、言葉の壁のせいで気付かれないのが面白いギミックだった。覚えたてのカタコトの外国語だし語彙もこんなもんだろと思われている。母国語を話す受けはもう少し大人っぽくなるんだけど、それに驚く攻めの姿も印象的だった。カタコト喋りの人への無意識の侮りというか子供扱いみたいなものには私達も気を付けたいと自戒。老人達に世話をされて育った受けが初めて子供と接することになるエピソードも好き。雪国の着膨れしてモコモコと歩く赤ちゃんの可愛らしいこと。彼から覚えた言葉が後に幼児語だと知る展開も笑った。攻め(辺境伯)の城の使用人達が受けが覚えてきた公用語ではなく地方の少数言語を話すので全然聞き取れないよ〜となるのも興味深い。最近の子供は学校で公用語を習っていて、間に子供が通訳として挟まってくれるのとかも実際ある光景だよなと面白く読んだ。受けは自国でもっと酷い扱いなのかと思ったけれど、家族も国民感情としても必要なこととはいえ非道な行いだ…という様子なのが意外だった。
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  • ハートビートエラー【単行本版】

    文川じみ

    甘酸っぱくて可愛い
    ネタバレ
    2026年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。可愛い。高校時代に憧れていた人気者の野球部エース攻めと再会するパソコン部の陰キャ受け。二人の高校時代のエピソードが可愛い。攻めに何処が好きだったの?と聞かれて「部活を頑張ってたとこ」という回答がいかにもティーンエイジャーらしくて可愛い。思わず攻めも「青春〜」と言っちゃう。二人の恋路を度々邪魔する繁忙期。社会人〜!はやく初セッに挑みたいとキリッと仕事へ向かう二人にワロタ。初めて同じベッドで寝ることになった時に、意識してチラチラ見てくる受けも可愛くて好き。受けとの同居を解消したくなくて内見に着いてきて部屋の粗探しばっかりしてくるとか、思わず変なタイミングで「好き」と言っちゃうとか攻めの変な挙動も面白くて良かった。シーモア特典のビンゴ大会で貰った猫耳コスプレを自分で着る攻めが光の存在過ぎて愛。
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  • 村人Aの俺が魔王とマッチングして熱愛された件

    秀香穂里/ヤスヒロ

    運命の手帳の設定が面白かった
    ネタバレ
    2026年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 戦争と伝染病で滅びかけた人間が魔界の王に助けを乞い、そして与えられた『運命の手帳』マチアプのプロフィール欄みたいな感じで運命の相手を紹介してくれる。短命で乱暴者だが数の多い人間を繁殖力の低い魔族の相手として使い両者の調和にも役に立つと考案された。受けは運命の手帳とか人に相手を決められるのはやだね!と自由に生きたいタイプで無理難題な条件を手帳に書き込む。500歳以上で身長はデカけりゃデカイだけいい…みたいな。そしたら本当にそんなひととマッチングしちゃってビックリ。実際に会うまでの受けの脳内映像が紳士的な巨体のオークが洞窟でチマチマと手帳にメッセージを書き込んでいる姿だったのが面白かった。むしろそれでも良かった笑。魔王様の攻めは人間との苦い戦争の記憶があるものの、まあまあ人間を舐めてるところがある。戦争の火種になりそうな人間には過ぎた逸品をぽいぽい受けにあげちゃうし市場に流通させちゃう。万病に効く薬草とか。魔界にはそこらに生えてる珍しくない薬草らしいが。人間には甘い毒すぎるアイテムの数々。受けの友人の朴訥な歩荷のヴァンダルが素朴で可愛くて推し。
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  • 黒竜の王弟殿下は幸福なオメガの王子を溺愛する

    幸崎ぱれす/笠井あゆみ

    溺愛ファミリー
    ネタバレ
    2026年7月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 続編。面白かった。ラブラブの二人に子供が生まれて更に幸せいっぱい、という時に国家規模の誘拐事件。子供と共に誘拐された受けは自分に強引な脱出や武力行使はできないと割り切り、自分にできる戦い方を模索する姿が逞しくて良かった。子供ができて更に過保護に拍車がかかった攻めも面白かった。「まだ出産から一ヶ月と二日しか経ってないだろう。体調はどうだ?」と妊娠期からめっちゃ細かく受けの体調を観察していて笑った。あと二人ともめちゃくちゃ親バカで赤ちゃんをチヤホヤしまくっているのも好き。「頬にすりおろし林檎をつけていても絵になる美男ですねぇ」という感じ。攻めの兄である国王が仲睦まじいファミリーを見て「三人とも可愛いねぇ」と厳つい攻めも可愛いの勘定に入れているところも好き。弟が大好きだから美味しい紅茶を手に入れたら飲ませに来るし、攻めのお腹は紅茶でタプタプにされる笑。
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  • 偽りの神子は竜帝の番

    はなのみやこ/蓮川愛

    後半すっごくハラハラ
    ネタバレ
    2026年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。神子として召喚された双子の兄の受けが偽物では?と立場が悪くなり、双子の弟の裏切りで死にかける。そこを竜帝の攻めに救われて竜の国へ。王道展開だけど、前半の受けが竜の国に行くまでの経緯が回想としてサラッと書かれているのでツラさが薄れて良い。しかし後半、受けがされていた意地悪がポロポロと匂わされていてやっぱり人間の国は自業自得では?と思うなどしてしまう。勿論同じく竜の国にも意地悪してくる人はいる。恩人である攻めの役に立ちたい、攻めを守りたいと竜騎士になるべく訓練を積んで本当に強くなる受けのバイタリティが凄い。受けは器用で何でもある程度はこなせてしまう才能があって、それも弟が拗らせた一因なのかな。情に脆くてお人好しな受けだけど「お前の兄は、あの時死んだんだ」と生涯弟を許さない道を選んだのが良かった。人間の国の王太子視点の話のラストが好きだった。老いた自分と違いあの頃の若い姿のままの受けと数十年ぶりに再会し、次代の王太子が挨拶をしている。自分が受けに会えるのはこれで最期だろうが、こうやって我が国の行く末を見届けてくれるのだろうという…過去に好きだった人に対する複雑な気持ちが味わい深った。
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  • 俺の可愛い義息子が悪役令息なわけがない!~元白豚伯爵が未来を変えようとしたら、なぜか堅物護衛騎士に溺愛されました~

    栄円ろく/高山しのぶ

    義息がとっても可愛い
    ネタバレ
    2026年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。前世でゴリマッチョボディーガードだった受けが下劣な白豚伯爵に転生する。養子として引き取ったミシェルとの関係改善と健やかな養育を目指して頑張るお話。前世を思い出す前の伯爵の記憶の役立たずさが面白かった。記憶って主観的なものだから本人に認知の歪みがあると事実とは違う記憶になってしまう。ミシェルとの関係はそこまで悪くないなという記憶なのに実際はめっちゃ怯えられている。しかも本人にとって些細な出来事は覚えていないので後から後からヤバい言動が明るみに出てくる。本当にヤバい伯爵だったので結構心がキュッとなる嫌われ描写がある。信頼を得たい人物からの「見た目は簡単に変えられます。でも、中身はそう簡単には変わりません」というセリフが印象的。前世で求められていた「強くて、一人でも大丈夫」という人物像と、今の人に仕えられて守られる立場との乖離が飲み込めず人に頼れない受けの心理描写も良かった。ミシェルを守ることに専念してくれと言われた攻めの「では、誰が貴方を守るのですか?」というセリフも印象的。やっと懐いてきたミシェルに嫌われたくなくて注意したり意見するのが怖くなる描写も好き。ファンタジーな世界観で現実的な課題に頭を悩ませる話が好きだった。
  • 勇者に捨てられた魔法使い、隣国王子と魔王の子育て始めました

    はなのみやこ/鈴倉温

    ぶっきらぼうに受けだけ特別扱い
    ネタバレ
    2026年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。勇者御一行のその後の話。恋人だった勇者がサクッと王女様に乗り換えて振られちゃう。王女様に冷遇されたり色々あったけど十分な報奨金と役職を貰えてぼちぼちと暮らしていたら、魔王の生まれ変わりの赤ちゃんを見つけてしまう。そのまま国に報告してもいい結果にはならいと自ら育てることに。攻めや他の旅仲間が受け以上に激怒してグチグチ言ってくれるのが良かった。自分以上に怒ってる攻めを見て心が軽くなる受け。うちの国に来ればいい、それもいいね、くらいの軽い話を真に受けて(というか真剣な話だと受けに伝わってなかった)「約束はどうした!?」と迎えに来る攻めの空回りと不器用さが可愛い。口が悪くて言葉足らずだけど旅の途中も受けだけを特別扱いして優しくしていた攻め。受けにかっこいいと言われて照れて赤くなったり、攻めと結婚する人は幸せだなと言われてご機嫌になったり可愛い人だ。隣国の王子様なのにエプロン付けて赤ちゃんを背負って仕事帰りの受けにご飯を作ってくれる攻めのシーンも好き。魔王が生まれる理由や、生まれ変わりのリエトがすくすくと育ってゆく様子も良かった。
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  • 魔男のイチ

    西修/宇佐崎しろ

    めちゃ面白い
    ネタバレ
    2026年7月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 9巻感想。力を使い切った時操のシーンから。爆蛸との対話とその後の爆蛸の苦悩の描写が切ない。デスカラスに習得された爆蛸はこれからどう結論を出すのだろう。そして赤ちゃんは無事に誕生日。イチとマドカと予言の魔法は反世界達の要注意ターゲット。新登場した魔女の犯罪者を取り締まるマジキーパーも面白そう。イチに山暮らしを仕込んだ師匠も登場し、デスカラスとの新旧師匠マウントが面白かった。反世界側に付いている犯罪者魔女とも戦うことになりそう。
  • おいてけぼりのオメガは偽りの夫に愛されたい

    雨宮里玖/大庭アキル

    後半は子供世代の話
    ネタバレ
    2026年7月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染両片思いカプの王道勘違い政略結婚の話。威圧的な攻めにビクビクしながら怒られないように暮らす受けの様子とか、無理やり押し倒してしまった後に「ごめん…バカなことをした。頼むから俺のことを嫌いにならないでくれ…」と縋る様が余りにもパワハラDV男の構図すぎる(暴力はないけど)と思ってしまった。両思い後は受けが「まったく攻めったら、そんなに僕のことが好きなのかな」と言えるくらいにはのびのびラブラブ暮らしていたので良かった。後半は二人の息子と、侍女の息子で幼馴染兼護衛の物語。
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  • 僕らときみの約束の日

    おにぎり1000米/猫柳ゆめこ

    ゲイの人生と未来
    ネタバレ
    2026年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白かった。VRコミュニティで出会った二人。受けはゲイだけど攻めは元ノンケ。交際5年目にして育児体験プログラムに申し込むことに。VRの美少女アバター同士で出会って、受けは美少女アバターは大抵男だと思っているのもあるけど、ゲイなのに美少女の姿に惹かれてる?みたいな最近のVR世界で実際に起きそうなあべこべな恋愛模様が面白かった。甥っ子が生まれてアカチャン可愛いフィーバーな攻めと比べて、自分の人生には最初から関係ないことだからと子供を欲しいと思ったことがない受け。だけど攻めが喜ぶなら赤ちゃんを育てる生活も悪くないかもしれない。いや攻めが喜ぶから赤ちゃんが欲しいという思考もおかしい。と自分に芽生えつつある子供が欲しいかもしれないという気持ちと問答する描写が良かった。実際に養子を取れるかというと同性婚ができないし戸籍上の親子でもないしで難しい。そんな時にAIの人格に個性を持たせるための施策としてAIロボットの赤ちゃんの里親になれる機会が巡ってくる。あくまで疑似体験なんだけど夜泣きやミルク、排泄のタイミングも個体差があり結構大変で企業の研修とかにも使われているのはいいね!と思った。これぐらいリアルな体験を父親学級とか政治家にもしてもらいたいね。やってきた赤ちゃんのアキトは周囲の環境をセンサーで学習し、自身のボディの機能や動作の仕方も習得していく。たくさんのことを学習していくアキトに対して僕がアキトのことを心配するみたいに、人は一緒に暮らす相手のことを気がかりに思うってこと、わかるかな。たとえそれがロボットでも。という言葉が印象的でした。なぜなぜ期のアキトとの「死んでしまうとどうなるの?」という問答も印象的。「死んでも、コピーを出せばいい」と言うアキトにリアルな生き物はコピーできないんだよと教えつつも(いつかリアルな体もコピーできる日が来るんだろうか)と考えたり、今自分達の生活の中にどれほどAIが入り込んでいるのだろうかと発展し続ける科学技術に少し怖くなる気持ちの描写が良い。面白いSFでした。
  • 落ちた林檎は恋を知る【電子限定描き下ろし付き】

    ぴみちゃん

    可愛い高校生
    ネタバレ
    2026年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛らしい話でした。全寮制男子校で同室になった二人。いつもの子と違う人と同室になり仲良くなれるかドキドキしていた受け。でも攻めはとても良い人で上手くやってけそ〜と思った矢先、攻めが自分の写真で恋のおまじないをしているのを目撃してしまう。自分が初恋だという攻めの可愛らしくて健気な様子に絆されていく受け。嬉しいことがあると小躍りしたり表情豊かな元気いっぱい子犬ちゃん(大型犬)という感じの攻めが可愛い。受けに「俺のどこ好きになってくれたの」と聞いて「可愛いところ」と言われ(俺って可愛い系なんだ)と納得している攻め。相手にときめいた時の心象風景が満開の花だったり大爆発だったりするのも好き。
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  • 伴天連怪談

    三木有

    キリシタン弾圧中の日本で祓魔師が悪魔祓い
    ネタバレ
    2026年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。1巻。切支丹の取り締まり全盛期が過ぎて世間も切支丹の存在を忘れつつある頃、比較的のんびり運用されている切支丹屋敷(元切支丹の子孫である切支丹類族などが収容されている)に住まう主人公丈兵衛が伴天連の祓魔師アントニオと出会う。定期的に行われる踏み絵も形骸化し、役人達もそういう役目で仕事だからね…という空気感。それが一転なんだか物騒な雰囲気になっていく描写や、切支丹は弾圧するが別に熱心な仏教徒でもない人々の空気感の描写が面白かった。隠れ切支丹の題材って過激な弾圧時期のエピソードが書かれがちだったので新鮮さもある。もうあんまり活躍のない施設なのもあって人手不足っぽくて、気が付くとアントニオの世話係兼助手にされていた丈兵衛。オランダ語を話せる通訳者の人が社会人の苦労を背負っているのも面白かった。ただの通訳なのに屋敷の雑用とか「え、それ俺の仕事?」みたいなことも手伝わされていて不憫。アントニオが乗った罪人用の籠も丈兵衛と一緒に背負わされてて流石に不憫。本当は文系エリート君なのに現場で雑に使われてしまっている(早く長崎に帰りたいと愚痴る日々)。デフォルメの効いたコメディ風の絵柄と、口達者で個性的なキャラクター達の皮肉の効いた舌戦、過去の切支丹弾圧で行われた惨い行いの業が今に巡ってくる重いストーリーアンバランスで絶妙な作風が凄く好き。
  • 契約番の騎士は天才オメガを離さない

    ミヤサトイツキ/510

    天才科学者受けとやさぐれ用心棒攻め
    ネタバレ
    2026年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。権力と金に手酷く傷付けられた元騎士の傭兵攻め。どう見ても厄介事の匂いがする囚われのオメガ受けを偶然発見してしまう。初めて受けを見つけた時の「この世のものとは思えないほど美しい男」「彼は天空から舞い降りた神の使いなのではないか」という荒んだ攻めの心さえもロマンティックにしてしまう劇的なシーンが好き。その後「俺の身体を好きにしていい。だから、助けろ」と命令するお貴族然とした受けの態度も良い。そうして始まった偶然王子様を助けてしまった粗野な平民用心棒の話がどんどん大きな事件に繋がっていく展開が面白かった。研究以外興味なしな受けの身の回りのお世話もすることになった攻め。集中して何かを書いている受けの口に食事を運び、無意識のうちに食べさせるシーンが面白かった。嫌いな人参の時だけちゃんと気付いて怒り出すから、すかさず干し葡萄を口に放り込みどうどうと宥める笑。変わり者で偉そうな受けが面白くて可愛い。初めは厄介だな…と思っていた攻めがどんどん受けと離れるのが惜しくなって本心からの忠誠を誓ってゆく様も良い。この人を守りたいと思う攻めと、この人だけは傷つけたくないと思う受けの対比も好き。
  • 恋心開発実況

    野白ぐり

    受けのペースに合わせて待てる攻め
    ネタバレ
    2026年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。大学生。こだわりと感覚過敏の特性が強くていつも一人でいる受けが気になる攻め。自分のどの言動が受けを疲れさせたり傷付けてしまうかわからないと怖くなってしまう攻めの心情描写が印象的。人に触られるのが苦手な受けに、受けが俺に触って、ちゃんと俺動かないで待ってるからと受けの心の準備ができるまでジッと待っていたシーンも好き。ここのカップルはお互いに何をしたいのか、して欲しいのか事前告知制なので、手繋いでいい?キスしていい?キスして欲しいと素直に言い合う関係なのも萌えた。素直に自分の願望を言っちゃう受けが可愛い。
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  • アガリビトの後始末

    たもつ葉子

    スピンオフ?
    ネタバレ
    2026年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。オカルト公務員と同じ世界観。アナザーと美少年のバディがなんだかロマンティックな関係。アナザー(アガリビト)の白楊が大昔に全国津々浦々にばら蒔いた体の一部を回収して回っている。ここで言うアガリビトとは体を与えたモノ達が信仰されることで神力を得た神様のことらしい。歌声でアナザーを酩酊させられる美少年いつきと一緒に人間として生きるために人に戻りたい白楊。イモリの水神様が立派な神様で可愛かった。夜間地域交流課も出てくるけど時系列的にお馴染みキャラ達は出てくるのかな?今後が楽しみ。
  • さようなら、私の冷遇生活 ~パーティーで声をかけてきたのがヤバい男だった件~

    片桐いくみ/頼爾

    漫画が上手い
    ネタバレ
    2026年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。平民の愛人母娘に屋敷を乗っ取られて、病床の母親共々冷遇されている主人公。ここは一発良い縁談をまとめて母子一緒に引き取って貰おうと婚活に励む。後妻でも老人の介護役だろうと贅沢は言わないと励んだ結果、初老の男好きと噂になっちゃうのに笑った。そして何度も縁談を邪魔する遊び人男ブレナン。性格がちょっと終わっているが主人公にべた褒めらしい。絶対に逃げられないように外堀を埋めて追い込んんでくる。母と共に助かりたいなら跪いて俺にそう乞えとか言っちゃう男はちょっと…主人公のどんな感情も表情も全部見たいし好きなんだろうな笑。ノータイムで土下座してお願いする主人公の潔さ逞しさがかっこいい。主人公の表情豊かさも好き。こういうタイプの令嬢キャラもっと読みたい。
  • おまえの吐息を奪っていった【電子限定描き下ろし付き】

    早寝電灯

    世界観が面白かった
    ネタバレ
    2026年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幽霊が見えるという共通点から仲良くなってルームシェアを始めた二人。ある日攻めに幽霊が見えなくなって二人の関係が変わっていく。攻め的にはもうルームシェアする理由なくなっちゃった…受けにどんな反応されるだろ…と不安だったんだけど、受けはケロッと良かったじゃん!と軽く終わる。二人だけの特別な共通点が失われて、それでも一緒にいる理由が欲しいと焦っている攻め。言葉が足らなすぎるし、いらんことを言い過ぎだよ笑。受けが俺の体にメロメロになってくれねえかな…ってセリフがおバカで面白かった。こうやって人は勘違いやすれ違いをするのね、という感じの二人。受けの初心さがとても可愛かった。 お祓い?パートが面白かったから幽霊探偵バディもの編も見たいな笑。
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  • 死に戻り王子、底辺の兵士から運命をやり直す

    芹沢まの/笠井あゆみ

    平民視点で真相が明かされていく展開が良い
    ネタバレ
    2026年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。侍女から生まれた庶子の王子受け。王太子は正妻の子である弟で、対立馬にもならない権力弱々の立場だったのに騎士だった攻め共々暗殺されてしまう。この暗殺が将来の王国滅亡のターニングポイントらしく、どうにかしなさいと平行世界(受けが母親と王宮を逃れて庶民暮らしをしていた世界線)へ送られる。平民の下っ端兵士としての人生で不遇だった自分の暮らしが如何に裕福で恵まれたものだったのか、弱者にとっての権力の恐ろしさ、権力の使い方、王子だった自分に本当はできたこと…様々なことを学んでいく。そして王子だった自分には話されなかった側近や攻めの気軽い会話からみえる彼らの本心。自分を裏切って暗殺した側近の、そうはならなかった姿。切ないけれど面白かった。最初は卑屈で自分は無力な人間だと思っていた受けが、最後に全てを知って「あぁ、俺はこの道を選ぶために、この世界に来たのか」と運命の分岐点を悟るシーンが良かった。多分直系と傍系の使い方を間違っていてそれだけがノイズだったな…。
  • 【全1-6セット】好きが言えない次期宰相は今日もあの子を睨んでる【イラスト付】

    キトー/カズアキ

    恋愛下手な攻め
    ネタバレ
    2026年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。妹が王立学園で平民主人公ちゃんムーブをかまして王子様の婚約者を悪役令嬢呼ばわりしたり色々やらかしてしまったので兄の受けも刑罰として学園での無償労働をすることに。そして攻めはそんな受けの監視係。妹がヤバ人物過ぎたのでめちゃくちゃ警戒心バリバリで嫌味な態度の攻めが、そこから上手く態度を変えられず全然気持ちが伝わらないお話。攻め、恋愛が下手すぎる。「気になる店や料理があればこの紙にまとめなさい。理由もなるべく詳しく書くように」とアンケート用紙みたいなの渡して食べ物や服の好みを調査していたのが面白くて好き。受けは庶民のデータでも集めたいのか?とか思ってる。その後そのデータを活用し常に受け好みのものが用意され続けるんだが受けは気付かない。自分の頑張りだとか過程を話さない人で、いつも結果だけを受けに告げる。受けの環境改善のためにどれだけ時間を費やしたのかどんな交渉をしたのかを言わないから受けに怖がられたままでその不器用さが愛らしくもある。念入りに準備して準備して、最後にやっと受けに伝える。そして上手くいかなかったら一人で悲しそうにしている。健気でいじらし人。受け達兄妹の家族愛も良かった。5歳の幼い妹だけは守りたいと一生懸命働き、預けられている教会にあしげく通いささやかなプレゼントをする。そして妹は兄の前では元気に教会での楽しいエピソードを話し、兄が帰った後に寂しさに涙する。あまりにも健気な妹ちゃんに泣いちゃった。
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  • 死ぬ覚悟で人食い魔王の森に入ります

    中原一也/笠井あゆみ

    心優しく繊細でシャイな魔王様
    ネタバレ
    2026年6月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。魔王の住まう不可侵の森に、王妃様を救うための薬草を取りに向かう受け。森へ行くと立候補し、その代わりに王宮が破棄する余った薬草を貧しい人達に下げ渡して欲しいと願い出る受け。いつも貧しい人達にも医療をと奉仕する心意気が尊い人だ。そんな受けだからこそ森で出会った魔王の本当の人柄に気付くことができたのだろう。人間に育てられて魔族なのに心を持っている攻めは人間を食べず怖がらせず静かに森に引きこもって暮らしている。何百年もマトモに人間と会話していないので、初めは無口でおぼつかない会話なのが愛らしい。そして受けを怖がらせないためにことある事に「人間は食べない」と教えてくれる魔王様。そして自分の顔が醜く人間を怯えさせると思っていて、いつも仮面で顔を隠している魔王様。ありがとうと言われただけで耳を赤くして照れている魔王様。寂しくて切ない優しい魔王様を受けは愛さずにはいられない。「また来ますね」と言った受けを見送って、本当に来るのだろうか、いつ来るのだろうか、もう二度と来ないのではないだろうか、と初めて知る感情に胸を痛める魔王様のシーンが切なくて好き。魔王様の本当の姿をみんなに知って貰おうと提案した時の「人間は、森を壊す」という言葉が胸に刺さる。人が踏み入らない不可侵の森だからこそ豊かなのだと、森を守るためにも一人恐れられて暮らし続けている魔王様。人の欲深さと愚かさを知っているので、この平和もいつか壊されるのではという不安感。何となくナウシカを思い出す。その後の展開もこれだから人間は嫌だね!となるが王様が為政者として良き人だったのが救い。
  • 推しは現場のアルファです!

    海野幸/佐倉ハイジ

    攻めは罪深い男だ
    ネタバレ
    2026年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。大学の近くの建設現場で働く攻めのファンな受け。ハンカチを貸してもらったことをきっかけにガチ恋になり、部活仲間の後押しもあり遂に告白!そこからあれよあれよと大変なことに。受けはベータだと誤診されていた遅咲きのオメガだったのだ。ベータとしていきてきた受けのオメガとアルファに対する無知や偏見。そして理想のアルファ像と自分との乖離に苦しむ攻め。他にも生粋のベータ、オメガ、様々な性別と価値観の人々の描写があり人間のコク深さが味わえる一冊でした。今まで知らなかったオメガへの偏見や世間の風当たりの強さを実感し、ベータとオメガの両方の視点に立てる自分だからこそ何かできるのでは?と奮起した受けが時に挫けながらも生き方を模索する様も良かった。攻めは受けを何度も振るクセにその理由もスッパリしてないし、思わせぶりだし罪作りな男で大きな挫折の経験から臆病になっている。俺のことは諦めてくれと言った割には受けが「もう諦めました」と言うとしょんぼりしたり構ってきたり面倒な男なんだけど、押しに弱くてお人好しでちょっと情けないところも受けのツボらしいのでお似合い。受けを絶対逃がさないと覚悟を決めてからの必死な姿は良い。
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  • 転移先で転生したら冷遇からの溺愛コースに入りました

    切江真琴/緒花

    現代アイテムの使い方が面白かった
    ネタバレ
    2026年6月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。登山中に異世界召喚された受け。スエーデン語っぽい言葉を話す平行世界みたいな異世界で、やっと前向にここで生きていこうと楽しくやってたところで世話になっていたお坊っちゃんの暗殺事件に巻き込まれて死んじゃう。そしてこの異世界で新たに生まれ変わるというお話。あの時のお坊っちゃんは無事に生きているのか、今世こそはあの子に仕えて守ってあげたいと再会すべく頑張る受け。そして大きくなった攻めは黒髪の少年達を集めるお稚児趣味に??前世の受けが攻めの性癖を歪ませてしまった…とちょっと面白かった。ずっと攻めの命を狙っている真犯人は誰なのか、黒髪お稚児は暗殺者なのか、あの日受けを殺した犯人はとちょっとミステリ感もあり楽しかった。
  • さみしいマモノと偽勇者【単行本版】【シーモア限定おまけ付き】

    鹿島こたる

    善悪を知らない孤独な魔物
    ネタバレ
    2026年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白かった。その時々で勇者や大僧生、賢者を騙り自分でも解決出来そうなしょぼいトラブルを大仰に解決(畑を荒らす害獣をメチャ強魔物に装って退治したり)しては村の素朴な美少年と遊んだり報酬を得て暮らしていた流れ者の攻め。そうやって功績?を積み上げた結果、ガチの魔物被害をどうにかする羽目になってしまう。攻めの子悪党感が愚かで可愛い。一方問題の魔物は聞いてた話とはちょっと違う。家を壊して脅かすと何でもくれるんだよね〜便利なところだと朗らかに言ったりはするものの、それも全ては無知からくる倫理観のなさに見える。受けがとても可愛い。そんな孤独で何も知らない受けと共に暮らして受けに人の暮らしを教えていく。絵本を読み聞かせされて、自分が物語に出てくる悪い魔物で攻めが無理やり攫ってきたお姫様なんだと気付くシーンが切なくて好き。最後に二人が穏やかに人の集落に溶け込んで暮らしている姿が微笑ましい。おまけの魔界旅行のエピソードでめっちゃ笑った。闇たまご(殻が黒い温泉卵)に感謝。
  • カレイドスコープの空と―IMAGO―

    N・R・ウォーカー/冬斗亜紀/青山十三

    出てくる食べ物が美味しそう。
    ネタバレ
    2026年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タスマニアの自然保護官の攻めと、タスマニアに新種の蝶を探しに来た鱗翅類研究者の受け。見るからに大柄で体育会系な攻めと、流暢なクイーンズ・イングリッシュを話す蝶ネクタイを着けたザ・本の虫という感じの受けの凸凹カップルだが意外にも相性抜群。受けの短い滞在期間中に毎晩のようにディナーデートをするのだけれど、最後に花の贈り物をしたりロマンティックで良い。最後の方で蝶を助けに山火事中の山へ入ってしまう受けにはズッコケちゃったけど笑。申し訳なく思ってはいるが懲りてなさそうな受けに付き合ってくれる攻めに感謝だね。
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  • こじらせ龍のつがい探し~社畜が異世界で見初められました~【電子書籍限定版】

    海野幸/るびる

    攻めがいじらしくて可愛い
    ネタバレ
    2026年6月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。ブラック企業で働く飼い慣らされた社畜の受けが異世界の龍の末裔の番に。事勿れ主義で上司のご機嫌伺い能力に長けた受けが、突然の攻めの番発言や状況に空気を読みまくるのが面白かった。攻めの機嫌が悪くなるのを察して、人間より怒らせたらヤバそう!となり「あまりに光栄なお話に驚いて声も出ませんでした、末永くよろしくお願いします」と即座にお太鼓持ちになったのに笑った。しかも呑気に(上司より話がわかるタイプだな)とか思っている。そしていずれ本物の運命の番じゃないとばれるだろうが、誤魔化せるうちは問題を先延ばししよう(龍は長生きだし相手もまだ子供だしバレる前に自分の寿命が尽きる可能性もある)となる。そうやってその場その場で求められる返答を取り繕って生きてきた受けが、自分の意思で攻めのために何かしたい攻めを守りたいと自我を取り戻していく様子が良かった。実年齢は100歳超えなんだけど幼い見た目で癇癪持ちの不憫なお坊っちゃん攻めが可愛くて、受けの庇護欲が掻き立てられる気持ちがよくわかる。どうして誰もこの子をちゃんと見てあげないんだと自分の子供時代と重ねて憤る受け。攻めを守りたいという立場に立って初めて、自分の母親の視点に思い至る展開も良かった。
  • 結婚未満の僕たちですが

    てらしまむしこ

    凄い勘違いにワロタ
    ネタバレ
    2026年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 両片思いの小学生からの幼馴染カップル。ずっとニコイチでベッタリな二人なのにお互いに相手に対して猫かぶっているので全然進展しない。攻めに好きな子がいる疑惑?!となり情報収集のために自宅に攻めの同僚達を招いて、手料理でマーキング&マウンティング!目に物見せてやると燃えているのが面白かった。あと攻めの結婚式でスピーチして暗い自宅でバームクーヘン食べてツー…と涙を流すところまで想像している受けが面白かった。受けの前では甘えた可愛子ぶりっ子している節がある攻めだけど、まわりに嫉妬バチバチの独占欲モンスターなギャップも良い。受けに避けられて、今まで甘やかされて塩対応されたことなくて(避けられてる?この俺が?!)となってたのも好き。生涯を誓い合った仲なのに恋人じゃないという変な状況も予想外でした。
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  • 春、結婚して

    HISADA

    なんだかんだ両片思い
    ネタバレ
    2026年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の仲良し同級生。玉水は彼女と別れたのもあって、自分は誰とも結婚できずに孤独な人生なのかと将来への不安を抱えていた。それを聞いた春海は友情結婚を提案する。一年一緒に暮らして問題がなければ結婚しようと二人の同棲がスタート。勿論春海は玉水に片思いしていて最終的には両思いで結婚したいとさりげなくアプローチ。玉水に彼女ができたのがショックで半年間連絡できなかった春海が哀れで可愛い(玉水は仕事が忙しかったと思っている)読み切り短編が良かった。告白シーンで空間に漂うキラキラが大天使様の涙なのが慈愛…って感じで好き。
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  • 僕らには僕らの言葉がある

    詠里

    令和のろう者、高校球児達の話
    ネタバレ
    2026年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。一巻。支援学校では軟式野球しかできないので硬式野球をするために都立の一般高校へ進学したピッチャーの真白。そして強豪校の入部試験に落ちて都立高校へ進学したキャッチャーの野中。この二人のバッテリーの物語。障害者、支援学校から来た子への無意識な侮りや差別の描写が印象的だった。実際真白は数学がめっちゃ得意だし野球も上手い。だけどその可能性を誰も第一印象からは予想していないし、驚きさえ感じてしまう。野中は一匹狼野球人間で野球が上手くない人間に厳しいが、逆に野球が上手いなら他は関係ないみたいな価値観なのが上手く噛み合っていて面白かった。そして野中の幼少期のエピソードや二人の共通点の話に涙。また真白の家庭環境、二人それぞれの母親視点のエピソードがあるのも印象的だった。ある意味イマドキな「手話があるんだし無理に発話練習しなくても良くない?ろう者のコミュニティでのびのび育って欲しいよ」という家庭で育った真白は声の便利さをあまり理解していなかったのも印象的。相手の名前を呼ぶってめっちゃ便利やん?!という気付きが新鮮で興味深い。
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  • キャントバック

    七瀬

    ラブラブ
    ネタバレ
    2026年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ノンケの元カレに苦い思い出がある受けが古着屋の店員(ノンケ)に一目惚れ。しかも相手も受けを健気で可愛いかも?となりそこから溺愛へ。恋人に自分好みの服を着せたり、相手に似合うコーデを考えたり服好きにとってはめっちゃ楽しそうね。攻めの妹達もいい子で可愛い。あとはイクのを我慢してピクピクしている攻めはいと可愛ゆし。おまけの、夜中トイレで起きた攻めの寝る前ルーティンが可愛かった。
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  • メリメロ~美食家ドラゴンに捧ぐ異世界スイーツ~

    伊東七つ生/八月八

    龍神に強制弟子入り(お食事係)
    ネタバレ
    2026年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。ピチピチの高校生達に巻き込まれて異世界召喚されたサラリーマン主人公。定石通り雑に扱われ捨てられるんだけど、そこで世界の守護をしている四龍のうちの一柱黒龍に拾われる。で、召喚された時に持っていた和菓子詰め合わせをいたくお気に召した龍神様に、お前はそれをもっと作りなさいと言われ役立つスキルを習得するための修行が始まる。異世界ものあるあるのチートスキルを貰えるとかじゃなくて、自分で習得しなさいなのが面白かった。そして次に食材調達だねと神域を追い出され放浪の旅に。和菓子に使えそうな代替食材や設備を探し求めながら冒険者ギルドの依頼をこなしたり戦う主人公。一巻は冒険がまだ始まったばかりだけどワクワクして楽しかった。
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  • かたすみのきおく

    清永卵

    エモーショナル
    ネタバレ
    2026年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻。サッカーの強豪校の部員の住野は足を骨折し、しばらくお休みに。スタメンから外されてベンチになってしまう悔しさや、焦りから鬱屈とし夜遊びにハマってしまう。そこに未成年はジュースを飲みなと何かと世話を焼いてくれたお兄さん青木。青木に恋をして、失恋した苦いひと夏の思い出。思春期の肥大した自意識や恋に浮かれた感じに青春を感じる。
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  • インスタントボーイフレンド

    楠渚

    予想外にピュアな話だった
    ネタバレ
    2026年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 職場で怪しいアダルトグッズ(水で膨らむやつ)を貰い、なんだただの入浴剤じゃんとお風呂に投入したらピチピチの男の子が登場。不具合で喋れないマルちゃんは返品しても廃棄処分されるだけらしいので、そのまま家に置くことに。マルちゃんがまあまあイタズラボーイというか逞しい性格をしていて面白かった。喋れない分表情が雄弁。自分を愛してくれて良かったそばを離れることのない存在に最初は救われて、次にそれはマルちゃんがそういう製品なだけでそれは本当の愛?と苦悩する展開も切ない。
  • あなたのマ王さま

    九重シャム

    いい話だった
    ネタバレ
    2026年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。魔王と勇者の関係性や世界観が面白かった。闇属性の強い魔力を持つ人間は魔王に覚醒してしまい、モンスター生成機になってしまう世界。光属性を持つ勇者達はそんな魔王達と盟約を結び、闇属性の子供達を保護支援している。幼少期に勇者に救われた魔王様攻めは勇者様大好きオタクになり、自分の家(ダンジョン)にやってきた勇者受けとどうにか関わりたいと画策する。ここに巻き込まれた一般冒険者のシーフ君という変な3人組の珍道中という展開も面白かった。めっちゃ主人公面で登場したシーフ君がまさかメインカプじゃなかったなんて!?という驚き。ぺかーと輝く善性の塊みたいな光属性の勇者受けが可愛い。デフォルメ絵の勇者のちょっとぽやんとした感じが良い。そして人間との関わりが少なく長生きな魔王様のちょっと怖くて上位存在感も良かった。勇者達が本当に善の存在で、魔王の人間時代がそんなに悪いものじゃなかったようなのも救い。
  • 世界で一番しあわせ!

    春芳きざし/アルコ

    思ったより元アイドルくんが心配
    ネタバレ
    2026年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 推しアイドルが引退しちゃって悲しんでいたら、一般人になった本人にめちゃくちゃ話しかけられる成功したオタク佐野くん。ファンとアイドルの線引きはちゃんとしなきゃと弁える佐野だが、定年退職した孤独から不安定になっていた父親を思い出して放ってはおけないとなる。自分のことを世界で一番好きな人と結婚したら、その人は世界で一番幸せな人になるからと佐野と結婚したがる恵くん。あなたの幸せは?と問いかけたくなる。佐野くん、子供時代のエピソードも含めてちょっと一般的な思考を察するのが下手そうだし一度思い込んだ道に真っ直ぐになりすぎるタイプだ…。今は「普通の人」の暮らしにこだわっているが佐野くんが本当にしたいことが見つかるといい。一人にしておくと予後が悪いタイプの元芸能人になりそうな危うさもあるで純朴なオタクの佐野氏が保護してくれて良かったかも。
  • 婿入りアルファは愛を知る【コミックス版】

    大熊乃まお

    お見合い婚から家族に
    ネタバレ
    2026年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 実家の太い遊び人攻めと、モデル受けがお見合い結婚するお話。無職のヒモ生活を謳歌するぞ!と言いつつ攻めが常識人というかかなり当たり人材だったので、受けはとってもラッキー。もっとぐーたらダメ男かと思ってた。育った家庭環境が良かったのか家庭を大切にするタイプ。受けの実家も跡取り産め!と圧をかけてた割にあんまり子育てに干渉してこないタイプで義両親不登場。結婚出産の大変なところ、複雑なところを割とカットして微笑ましい言お話に仕上がってました。唯一しっかり描いてたのは番になるかどうかの話。うなじを噛まれて侵襲性があるのはΩだけという非対称性の話は、まさに妊娠出産のことでは?と思うがそこは決定事項として飲み込んで、唯一自分の意見が通る部分だけでも意志を尊重されたいという受けの苦悩なのか。
  • この度、野獣なコワモテ将軍の教育係(妻)を拝命いたしました【単行本版】【電子限定ペーパー付】

    DUO BRAND./日車メレ

    可愛らしい旦那様
    ネタバレ
    2026年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。叩き上げ軍人の英雄様が功績から貴族デビュー。でも貴族マナーを何も知らないので野蛮人扱いされてて、縁のあった主人公が教育係として嫁ぐことに。女性慣れしていなくてウブなディオンがすぐに主人公に照れ照れしちゃうのが可愛かった。ディオンを国に縛るための爵位と婚姻だったけれど、この人は本当はもっと自由に生きる方がいいのかも…と貴族社会で四苦八苦するディオンを見て思う主人公の葛藤や、いざと言う時はディオンと一緒に山暮らしをします!という覚悟の描写も良かった。主人公の誕生日にバレバレのサプライズをしてくれるディオンも可愛い。お似合いの可愛い夫婦でした。
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  • 異獣堂奇譚

    三鹿灯

    異獣と人間のオムニバス
    ネタバレ
    2026年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。求める人の前にだけ現れる異獣屋さん。相性の良い異獣と人間をマッチングて間の子を作りたいらしい。店主は人間嫌いらしくて人間側に辛辣。愛した人の顔に育つマンドラゴラの話と、人の脳に寄生する蛇の話が良かった。蛇男を買った女性が強かで良い。そして切ない。
  • 片想い皇子は現世で執着される

    真上マオ

    独特なテンポ
    ネタバレ
    2026年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世の記憶が珍しくないものとして一般的になっている世界。前世で人質皇子だった受けと、その世話係(指南役)だった攻め。悲恋に終わった二人が平和な今世で再会。攻めはまだ前世の記憶が覚醒していないっぽいけど、無意識に受けを求めていて執着している。攻めがちょっと怖くて変で面白い。強引かと思えば受けがちょっと痛いと言えば過保護に心配したり。前世のトラウマの影響が見える。前世で一人残された攻めの人生を思うとさもありなん。切ない。そして政治の駒として自由がなかった皇子受けが今世では自由に生きているのを嬉しく思う気持ちと、どこにも行かせたくない気持ちのせめぎ合いも難儀で面白い。初めてのBL漫画とのこと。絵も綺麗なので次回作にも期待。
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  • 成長痛【コミックス版】

    さきしたせんむ

    共依存
    ネタバレ
    2026年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題とホラーアンソロの短編が二本。表題、小学校の時からの親友の二人。両親にも捨て置かれる攻めには受けしかおらず、受けがいるならもう少し生きるか…という感じのメンヘラ執着攻め。その割に受けにも幸せになって欲しいという気持ちがあったので何とかバッドエンドは回避できたのかな?受けは幸せなのか?という終わり。普通の幸せを取ると攻めがいなくなるという究極の選択で攻めを選んだ受け。
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  • 好きとおかえり

    広田

    可愛い攻め
    ネタバレ
    2026年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛らしかった。大学時代のバイト仲間達とシェアハウス暮しだった二人。社会人になり、みんなそれぞれにシェアハウスを卒業していき遂に二人きりに。そこで攻めから気持ちを告げられるんだけど、受けが鈍感というか恋愛初心者。恋人になったら具体的にどう関係が変わるかまで想像出来ていない受けが「もしお前と付き合ったらこんな感じ?」「これならありかも」と満更でもなさそうな反応をするから期待した攻めが押せ押せにアプローチして、ビビった受けが逃げる展開。「告白してごめん」とシュン…とする攻めが可愛い。一見クールなのに中身は繊細で陰でメソメソしている…という先生評がピッタリ。そういう受けの前でしか見せない可愛らしい一面に「恋人には甘えるタイプだったの!?」と驚いたりいじらしい姿に(きゅんムラっ)としている受けも良い。
  • 芦屋山手お道具迎賓館(コミック)

    イノメ洞窟/高殿円/斎賀時人

    歴史ロマン
    ネタバレ
    2026年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作家さんの作画コミックということで購入。古美術・付喪神のお話にピッタリな絵柄。芦屋の地主の先生(?)と庭で掘り当てた白天目のお茶碗のシロさん。二人と偶に他の陶器達も加わって過去の思い出話に花を咲かせる 。愛用品達が見た天下人達の日常の暮らしにスポットを当てた歴史が新鮮で面白かった。国宝級のお茶碗でご飯を食べる先生にどっひゃー!となる骨董品マニアさんのシーンが好き。結局大切にしまい込んでしまうより使って欲しいと日常使いになったシロさん。ナスに例えられる器やお道具が多いのは水茄子が身近だった堺の商人が名ずけ親に多いから…という説も面白かった。私たちみんな火に入って生まれてきたのだからという焼き物達。火とともに上様(信長)とお供するのに我らほど相応しいものもいないと、仲間達と一緒に燃えずに何故か芦屋にいることを寂しくも思うシロさんが印象的。芦屋と伊勢物語、在原兼平など街の史跡や歴史を辿るエピソードも興味深い。
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  • 彼が愛しているのは

    安西リカ/橋本あおい

    新しい恋と寂しさ
    ネタバレ
    2026年5月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白かった。本命を作らず後腐れない遊びの男とだけ寝る受けと、そんな受けにチャラく声をかけてきた攻め。チャラくていいね…と寝るだけの関係になった受けだが、気が付けばじわじわと私生活に攻めが侵食し始めていてこれは彼氏では?となっていくお話。受けが恋愛から遠ざかっている原因は元彼との死別なんだけれど、その元彼とのエピソードも良い。上手くいかなかった、先が見えない恋の話って滋味深くて好きだ。攻めへの罪悪感から元彼のことを忘れてしまえと思い詰めるも、咄嗟に「嫌だ」と言葉に出てしまうシーンで泣いた。受けの人生を形作る大切な思い出だよ。元彼は寡黙で繊細で何も本心を見せてはくれない人だったけれど、ちゃんと二人は好き合っていたんだよ涙。ここのエモカップルにも情が湧いてしまうので余計に悲しい。凄く好きで大切な恋だったけれど孤独で不安な日々と、今の攻めとの日常に馴染む穏やかで飾らない時間。全く違う恋の形が寂しくもあり、ほっともする。攻めの献身と努力に拍手でした。
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  • 写らナイんです

    コノシマルカ

    熱血オカルト部
    ネタバレ
    2026年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。一巻。重度の霊媒体質で名のある霊媒師達に手に負えないと言われ続けてきた黒桐。そこに心霊写真を撮ることに心血注ぐオカルト部の橘が現れる。この橘が超絶浄化パワーの持ち主で、黒桐が幼い頃から長年悩まされていたいかにもヤバい化け物を一瞬でサラサラ…と消し飛ばしてしまう笑。初めて撮ってもらった心霊写真じゃない自分の写真を「こんな綺麗な一枚、もう二度と手に入らへん気いするわ」と大切に持ち帰る黒桐が切ない。そして橘が心霊写真を撮りたい理由も切なく真逆の二人の友情が楽しい。カルト教団の教祖(邪神)をサラサラ…としちゃったエピソードが面白かった。あと二人が所属するオカルト部が全国大会を目指して走り込みをしたり、熱血スパルタ系の部活なのが面白かった。顧問の先生の熱意が凄い。
  • チンチンデビルを追え!

    くぼたふみお

    好きなカップルだ
    ネタバレ
    2026年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻。面白かった。チン一本でここまで話を広げられるのが凄い。主人公二人が両片思いな甘酸っぱい雰囲気で、そのまわりで下品なギャグをやってるという感じ。可愛いカップルが大好きなので二人の微笑ましい様子を見守りたい。ジュノーが潔くアンに尻を差し出そうとした心意気も気に入っている。
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  • 悪役令息をハイスペ溺愛攻に育ててしまった

    小中大豆/石田惠美

    文庫じゃページが足らないね
    ネタバレ
    2026年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。悪役令息の腰ぎんちゃくに転生した受け。バッドエンド回避のために悪役令息とは距離を置こうと違うも、哀れな幼児である攻めを無視することが出来ず一蓮托生でバッドエンド回避頑張るか!となるお話。ぽっちゃり坊や(攻め)が置かれた状況、彼の本当の素直さ健気さが可愛い。その場を離れるための方便で「うんこ!」とトイレ離脱した受けを「こっちだよ。すぐ着くからもうちょっと我慢してね」とトイレに案内してくれるチビちゃん攻め…可愛い。精神年齢は大人な受けはこの小さな子供を邪険にできない。自分に懐く幼い友人に対してこの可愛いバブちゃんの笑顔を絶対守る!と親バカ気味に愛していた受けが、超特急で隣に追いついてきた攻めを意識し始める描写が良かった。大きくなってスパダリに育った攻めだけど、子供の頃と変わらずに素直で頑張り屋で健気な子なので「可愛い」という感情が勝つ。将来の魔王討伐を見据えて幼少期からコツコツレベリングをしている二人なんだけど、その様子も面白かった。石橋に安全紐も付けて慎重に渡るタイプの受け。観光地化している一番初心者ゾーンでこつこつレベリング。想像して可愛くてニッコリ。幼少期にしっかりページが割かれているので学生編が短かった。もっと分厚くて大きい本で読みたいね。
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  • てんある

    蜂煮

    こういう人外もの大好き
    ネタバレ
    2026年5月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。介護していた母を看取り、その孤独からカルト宗教にハマってしまった攻め。そこに本物の天使(素行不良で天国追放中)受けが現れて、幸せポイントが稼ぎやすそうな攻めに目をつける。人間の幸せ、攻めにとっての幸せが何かピンときてない天使がどんどん情緒を学んで愛を知る。母親との死別、カルト教団の教祖は逮捕され、今度は本物の天使が隣にいる。いつ失うかわからない恐怖からどんどん天使に依存し生活が壊れていく攻めにハラハラ。そこで天使がとった選択が愛。立ち直った攻めが元教団員達とダンスサークルを始めて健全な集会をしてたり、ちゃんと自分の人生を歩み始めている姿が良い。遠距離恋愛になった二人だけど「俺達はさ死んでからも会えるんだからな」ってセリフが良かった。
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