帝国皇女ヴィヴィアンは、最強魔術師エレン様を熱狂的に推すオタク。
彼の存在は生き甲斐であり、その幸せを誰よりも願っている。
そんな彼女が16歳になった日、父である皇帝から告げられた結婚相手は、なんと推しであるエレン様その人!
憧れの推しとの結婚など、ヴィヴィアンにとっては「解釈違い」!
彼は世界一の女性と結ばれるべきであり、自分では釣り合わないと固く信じ、この婚約を全力で拒否する。
しかし、エレン様は皇帝に強いられたわけではなく、自らの意思でヴィヴィアンとの結婚を望んでいるようで……
甘く迫り、積極的にアプローチをかけてくる彼に戸惑うヴィヴィアン。
「推しの幸せ」と「推しからの求婚」という究極の矛盾に悩むヴィヴィアンは、この状況を打開するため、自分とエレン様それぞれにふさわしい結婚相手を探し出すことを決意する――