「いつか陛下が迎えに来るわ」
国王の落とし胤だなんて母の戯言。そんな言葉など信じていなかった貧しい少女・寧寧。けれど彼女に跪き『主』と呼んだのは銀髪の美青年──国の宝といわれる神獣・白澤だった。激怒した王太子に追われ母を喪い声まで出なくなった寧寧は白澤に守られて隣国へ。温かな皇帝一家に迎えられるけれど第四皇子・紅熙だけは寧寧を疑い白澤と睨み合いになる。その時、寧寧の異能「写し身」が目覚め……!?
思いがけない出会いから始まった寧寧と紅熙は、この異能を使い、白澤と一緒に皇宮で起こる不思議な事件を追いかけていく。やがてそれは寧寧の生国に繋がって──!?