伯爵令嬢のコランティーヌには、アナベルという義妹がいる。
アナベルは恋愛小説に夢中で、「いじめられっ子が王子様に見初められる」という小説の筋書きを信じ、コランティーヌにパーティーで自分をいじめるようせがんでいた。
コランティーヌはアナベルの指示のもと演技をするが、それは誰が見ても茶番劇であった。
ある日、そんな姉妹の茶番劇がついにロベール王太子の目に留まることになる。
しかし、当のアナベルは、王太子の側近エタンに一目惚れをしてしまう。
一方でコランティーヌは、祖父同士の古い約束により、自身がロベール王太子の婚約者候補であったことを知らされる。
王太子妃という立場に戸惑い、縁談を断るつもりでいたコランティーヌだったが、真っ直ぐに想いを伝えてくれるロベールに次第に心惹かれていく。
そんな二人をくっつけようと、アナベルもまた持ち前の突飛な行動力で二人の仲を応援するが――?
義妹の演技に付き合っていたら素敵な王子が釣れてしまった!?
自由奔放な義妹に振り回される、心優しい姉のシンデレラストーリー!