失恋をきっかけに、乙女ゲームの舞台となる学園の教師に転生したレティシアは、推しだった王子を含め生徒をバッドエンドから守るため、魔性の美貌を持つ黒幕――侯爵家の跡継ぎであるノエルに契約結婚を持ち掛けた。
利害が一致し婚約することになったのだが、ノエルは警戒心が高い。そのノエルに対して、自分への懐柔度を上げようとレティシアは日々、奔走しノエルが闇落ちするきっかけとなる呪いを無事に解いたが、レティシアはゲームのシナリオが続く限り油断はできないと頑張る。
一方で、ノエルはレティシアが気になりだし、彼女を他の人に取られないように包囲網を張り巡らせ始める。
そんなノエルの気持ちには気づかず、レティシアは爆走気味な作戦を繰り出してはノエルをたじたじにさせるのだった。
冬期休暇が目前に迫ったある日、ノエルが近日中に出張に行くと知らされた。
出張する時期と行き先の情報から、何が起きるのか思い出したレティシアはノエルを引き留めるものの失敗してしまう。
なんとか闇堕ちする可能性を少しでも潰そうと、パーティーを企画し準備のため王都に出かけた矢先、突然血だらけの黒いドラゴンの子どもが降ってきた。ドラゴンの瞳の色がノエルに似ていることで嫌な予感がしたレティシアは――。
これは、目的のために婚約を結んだ二人がいつの間にか惹かれ合うすれ違いラブコメディ。
※本完全版は、『このたび、乙女ゲームの黒幕と婚約することになった、モブの魔法薬学教師です。』の1巻~3巻途中までが収録されております
重複購入にお気を付けください
※本完全版には、本書限定の特別書き下ろしが収録されています。