頭がいい=学力が高い時代は終わった
先日、「東北大学が2050年までに試験による入試を取りやめる」というニュースが話題になりました。東北大学に限らず、大学が求める人材が大きく変わってきています。これからの時代に評価されるのは、「点数を取れる子」ではありません。「自分の言葉で語れる子」「夢中になって取り組める子」「人と関わりながら社会に貢献しようとする子」です。
にもかかわらず、この情報を知らない親御さんが9割です。
そんな時代に、親はどんな子育てをすればいいのか?
この問いに向き合うために生まれたのが本書です。著者の孫辰洋さんは、推薦・総合型選抜入試に特化した塾「リザプロ」を運営し、これまでに1万件を超える志望理由書を分析。リザプロは「なぜこの子は受かったのか?」「なぜこの子は落ちたのか?」を、志望理由書のデータで分析しながら、大学ごとに受かる受験生の傾向を体系化してきました。
その中で見えてきたのは、推薦で名門大学に合格する子どもたちに共通する「1つの信念の9のマインド」。
それは、テストの点数や成績では測れない、「人間としての魅力」や「社会との関わり方」に関する非認知能力です。本書では、この10の力をわかりやすく解説し、親が家庭の中で強みを伸ばしながらどう育てていけばいいかを、実際の受験生の豊富な事例を交えながら紹介します。
ちなみにこの「10の力」は、いずれも特別な才能や環境がないと育たないものではありません。子どもとの関わり方を少し変えるだけで、子どもの隠れた魅力に気づけるようになります。