後半に向かって大人しい内容と表現になったけれど、この作品を貫くテーマは「自我を持った人間は、その年齢に因らず等しく対等な存在と認められたとき、初めて相手を尊重するものである。」かなと思います。
テーマの象徴として、勝手に作ったルールを押し
付ける大人に張りぼての羽根を背負った子どもが渡り合う、という構図を選び描いた、社会派の作品と感じました。良作です。
ルターだったかな?『自然に返れ』との名言を遺したのは。読む間中ずっとこの言葉が頭の中を駆け巡りました。
あと、某長寿ギャグマンガ(M.M.先生著)の初期に「先生っていうのはね、先に生きるって書くんだ。尊敬できる生き方をした人のことをいうんだ」(だったかな?)とあったのを思い出しました。
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