「吉原炎上」のような、水商売の裏側のドロドロした部分を赤裸々に描く漫画なのかと思いましたが、実際は明るく溌剌とした雰囲気の作品で、いい意味で裏切られました。剛毛少女をはじめとして、女のあるあるが詰め込まれていて共感できます。登場人物のキャラ
が濃く、主人公にのみフォーカスして他を放っておくのは大変もったい無いと感じました。もっと掘り下げて知りたいことがたくさんあります。が、”あえて語られない”ことによって、キャラクターがぐっとリアルになり生き生きとして、物語に奥行きが出るのでしょう。また、ラストがありきたりなご都合主義で終わらなかったのが大変良いです。全ての恋愛が報われるわけではない。それでも希望を持たせる、物語の風呂敷のたたみ方。脱帽しました。
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