中盤も、ラストの展開も、正直なんだかな〜と思う作品でした。
兄妹の禁断の恋愛モノでしたが…関係を持つに至った流れもサラッとしていたし、兄妹だと分かった瞬間もイマイチ盛り上がらない演出でした。
というのも、婚約者の奈緒の存在感が強すぎ
て…。
誰とでも平気で寝る、なんというビッチ女!と驚きましたが、結局1番行動力があるのも彼女で、彼女がいなければ蒼は紅羽を見つけることも無かったし、自由に会いに行けなかったし、兄妹であることも知らないままのはずだったんですよね。
全て奈緒にしてもらって、なんだか蒼…良いとこなしで魅力のないキャラでした。奈緒に流されるばかりのただの中身のないイケメンでした…。
そんなわけで奈緒の存在感が強すぎて、囚われのヒロインである紅羽の印象が薄れて、背徳設定に萌えたりとか全くできぬまま、彼女はキモいおっさんに抱かれてる印象しかないまま終了してしまいました。
そしてラストもひどかったです。
「双子の兄弟は愛し合い不幸になる」というこの物語の言い伝え通りにしたかったのでしょうが、別に、この島を逃れて幸せになっても良かったのでは…?バッドの必要あるの?と、個人的には疑問でした。
キモいおっさん、もとい義父の存在もよく分からなかったです。何故義理?
蒼達の本当の父親は何故いないんだ…?そのことに関する説明が無かったように思います…。
蒼達の母親は何故あんなおっさんと結婚したんだろう、と意味不明ですね。
そしてこんな結末を迎えるくらいなら、誰かがさっさと母親にバラしていれば、全てを解決してくれたと思うんですが。
キヨさんの心境も理解ができなかったです。
ずっと紅羽を育ててきて、少なからず母親のような気持ちになったはずだろうに、彼女が旦那様に玩具のように扱われるようになっても見て見ぬふり。
これじゃあの時紅羽が生かされた意味はあるのだろうか…こんな人生を送らせるくらいなら、掟通り殺された方がマシだったと、紅羽も母親も思う気がします…。
いくらお金が必要だからって、紅羽を見殺しにできるだなんて大した精神してるなと思いました。
個人的にこの物語で1番罪深いのはキヨさんだと思いました。
奈緒は強かな女なのでどんな状況でも生きていける気がします。ここまでくるとハニートラップのプロとかになれそうでむしろカッコイイなと思いました(笑)
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