作者さん買いです。
短編集で初期の頃の作品ですが、充実した1冊でした。
三崎先生の作品は、独特の静けさがあります。
そして優しい絵柄とは真逆の残酷さ。
静まり返った暗い部屋、冷たい床を素足で歩くような感覚。
そして、身近な痛み
の描写がとてもお上手なので、
読みながら感じる痛みは、リアリティを持っています。
それでも、読後はなぜか甘い余韻。
ギュっとしていた心が、ふっと解き放たれます。
この絵柄で甘々ストーリーだと糖質過多になりそうですが、
毒があるのでバランスがちょうど良いです。
この絵で無ければ、もっと重く感じるかもですね。
割と優しい感じの作品と、先生も仰る通りホラー級の作品があります(笑)
どのお話もさすが〜と感じましたが、デビュー作の『とおるの話』がとっても良かったです。
読み進めているうちに、未読作が減ってきてどうしようかと思いTwitterを覗いてみました。
そこで、最近お描きになった作品を読むことが出来ました。
すごーく素敵な作品たちでした!!
少しずつでも、これからも先生の作品が読める事が嬉しいです!
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