シリーズ1作目は大変面白かったのに2,3と追うに従って感情移入が難しい。そもそも、「結婚のメリット」というシリーズの意味が、結婚の価値あるもの と捉えて読み始めていたが、それは氏であった。ならば、メリット家の結婚 とするべきだった事に 裏切
られ感が 今更ながら浮上する。2作目でのミミのセリフを思い出した「あなたの家系にも冒険を希望する者がいたのね」これを足掛かりにこの作品を読むと、全く以って意味が異なることが判明する。だが、ヒロインがプリンセスと揶揄されることに嫌悪感を抱き且つそれに共感するヒーローも理解できるが、その気持ちの変化があまりにも簡単すぎて呆気なさを感じずにはいられない。僕は間違っていたと反省するヒーローだが、それでも故郷に帰るのにパラシュート降下とは、何を反省したのかまるで伝わらず、読む気が失せた。そして、ヒロインの服装にも私は耐えられない。この先生の描くヒロインのフォーマルドレスは これでもかというほどに 盛ってある。盛り過ぎ。ゴテゴテとピエロよろしく お仕着せられている感が 読んだ全ての作品に表れていて なんとも興醒めに感じるのだ。
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