思い出深いのは、表題作の「ブローニィ家の悲劇」「死霊教室」の2作です。
「ブローニィ家の悲劇」…まさに悲劇です。マリアは全く悪くないのですが、全てがマリアのした事だとされてしまったのがやるせ無い…。母親がマリアを怖がるのは、自分が娘にした
仕打ちが酷い事だという罪悪感もあるのでしょう。
「死霊教室」…勉強しても親の期待通りに出来ない苛立ち、交友関係を制限される寂しさ、両親に怒られる事への恐怖から家に帰るのを躊躇い、夜の教室に足を向ける広子。そこでは思いもしない恐怖が待っていた…。幼い頃に優しくしてくれた男性に助けられた広子は、苦しかった反抗期を終えます。
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