行き過ぎた友愛、とでも言うのでしょうか、「友達」という身近な話題だからこそ共感を持って読み進められる、本当に素晴らしい作品です。アメリは複雑な家庭事情を持っているのでしょうが、だからこその友愛…自分の命よりも友達の方が大事、という気持ちは身
をもってわかります。僕自身も、本当に大事な、親友と呼べる存在がいるのですが、感謝してもしきれない、今ではもう生きがいになっています。そのような共感性の高い感情が、数人のキャラクターによって引き立てられ、恐怖心、寂寥感が襲ってきます。僕は同じ漫画家さんが描いた「月が綺麗ですがとりあえず死ね」も拝見させていただいているのですが、そちらの作品も愛とはこうあるべき、というのを教えてくれるような、とても引き込まれる作品です。
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