ただ一つのレビューがフォローさんだったということと、書かれていることに、なんだかじんわりしました。
90年代(”くらい”っていう作品紹介が、もう…その曖昧さが、いいですね…)。私は…中高生くらいか。ラジオ局にハガキを投稿していた頃ですね笑
。
田舎に住んでいたこともあり、当時は、作中にあるようなOLさんを意識することはあまりなかったのですが(母も自営だったし)、今、働く時間が日々の大半を占める中でこの作品を読むと、不思議なことに、タイプも境遇も全く異なる5人の女性たちの内側に、驚くほどすんなりと入り込んでしまいます。
もしかしたら、仕事をしているか否かに関わらず、あるいは、年代にとらわれず、共感してしまう女性像なのかなと考えたり。
「恋愛のハナシ」のユキコさん、かっこいいな。「あなたに憧れます」と言ってしまいたい。
「許したい人」の山下さん、30代のころの自分とダブります。今、私も何とかやれています。
「逃れの町」の洋子ちゃん。お酒ではないですが、私もすがっていたものがありました。先生の言葉が染み入ります。
「職場の花」の糸井さん、前の職場で、気分転換に花壇のお世話をしていました。季節が巡って花が咲いたとき、嬉しかったなあ。
「ラクな仕事したい」の近藤さんの思考がここ最近の自分と重なって、苦笑が漏れます。
どのお話も、優しかったです。西田先生、ほんと優しいなぁ。きっと、これから、時々読み返すんだろうなと思います。
私も、ますます西田先生への想いが高まりました。
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