「たとえ記憶をなくそうとも何度でも思い出す、運命の恋。」とある事故がキッカケで記憶喪失になってしまったヒロインの鳥原詩乃。そんな彼女を献身的に支えてくれたのは恋人だという相川悠介。自分の知らない自分の恋人---。「少しずつでいいから、もう一度好きになってくれたらいいよ。」記憶をなくし不安な詩乃の心を悠介の優しさがつつんでいく。ひとつ気がかりなのは過去の話をするときに、彼が見せる悲しげな表情…。「私の過去に何があるの…。」ふたりは互いの不安を消すように体を重ねていく。「なつかしい体温と安心感、体が彼を求めている…。」悠介を恋人として受け入れ始めていた詩乃だったが、ある日彼女の前に現れたのは、婚約者を名乗る男性・穂坂亨。戸惑う詩乃を、亨は強引に悠介の元から奪い去ってしまうのだが…。“恋人”と“婚約者”、そして明かされる詩乃のあまりにも悲しい過去…。「忘れたいけど、忘れたくない本当の気持ち…。」