「ジークの左手」「ひとを編むひと」がとても印象深い短編だったので、こちらの作品もずっと読みたいと思っていました。
短編集です。「パスカルとバラの木」の他、「コーダ姫と呪いの首輪」など、それぞれ単話で購入できる作品が1冊にまとまっていま
す。
多分それぞれをバラバラで読むより、5編まとめて1冊の本として読むほうが、流れ的に楽しめるんじゃないかな……。
タイトル作品の「パスカルとバラの木」がすごく好きでした。予想外の展開にちょっとびっくりしました…いい意味で。
あべまりな先生の絵はとても可愛くてフワッフワですが、物語の底流に流れているものは決して甘くない。厳しくてどこか寂寥とした、ダークな世界観がベースになってる。
でもその中で幸せを求め、もがいている人々の姿に、作者様のとても優しいまなざしを感じる。
そこがすごく好きです。
――184頁。ハードな作品を読んで、メンタルよれよれの時などにおススメです。
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