やっぱりハジ先生のお話大好きだわー。新刊「月虹のガラン」が発売されて、読む前になぜか積読だったこの作品から。880ポイントとお高めだけど、3年間かけて328ページで完結して普通の単行本上下巻2冊分だと思えばかなりお買い得。
希少な竜族の亜
人が移勤してきた特殊害獣対策室で、自由奔放だけど包容力ある人間の上司とバディを組んでアクション満載の駆除をしていくうちに、、というお話。
ハジ先生のファンタジー設定はメインの過去だけでなく親戚筋や脇役やら相棒ロボットやら害獣やら建物内装、背景まで隅から隅までガッチリあって、作品として表に出てるのはほんの一部分なのではないかと思うくらい。特に先生の広すぎるファンタジー世界で必ず出てくるメインの個性的な仲間(や同僚や友人)の描き方がほんとうに上手。しかも、ストーリーはふたりだけの世界、、ではなく、広々と自由に生きてる人間やら人外やらの中でひときわ魅力的で伝説になりそうなメインのふたりにスポットライトがあたってこの作品が紡がれる、、そのように思わせてくれる力のある稀有な作家さんだと思います。
細かいところまで丁寧に組み上がり描かれている世界なので、何度読んでも新しい発見があり間違いなく何回でも読める良質なファンタジー。迫力ある戦闘シーンも楽しめるし、ほんとお買い得ですよ。実は私、触手苦手でそれっぽいの出てくるけど、あんまりドロドロしてないせいか、特に嫌な感じはしなかったです。人外ファンタジー好きの方ほんとオススメします〜。
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