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真綿の檻【マイクロ】 番外編 ~unnamed~ NEW

100pt/110円(税込)

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作品内容

「離婚して別れた娘に会いたい」
妻との他愛もない小さなすれ違いが重なり、離婚した男の切なる願い。だが、妻が語る夫の姿は…。
累計170万部突破!短編読みきりなのにこの衝撃…!「真綿の檻」未経験の方も是非。

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レビュー

真綿の檻【マイクロ】のレビュー

平均評価:4.5 1,162件のレビューをみる

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高評価レビュー

世界が引っくり返る
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 途中から視点が変わって、見ていた世界がぐるりと引っ繰り返る。その構成と描き方がとにかく秀逸です。時にそれが痛快であったり、ずんと重く突き刺さったり、心底ゾクッとしたり。どれも「家族」を題材にしていながら、短編それぞれに違った空気感がありとても興味深い。
個人的に環奈編が物凄くグサリときたので、ずっと読んできましたが初めてレビューします。
親からの扱いの格差に幼心が傷付いた経験は兄弟のいる人なら誰でも大なり小なりあるもので、これまでのお話に比べると感情移入しやすかったこともあり、前半は環奈に同情的な視点で読んでいました。家族の関係性も家庭によって各々であり、その価値観の相違で他者と意見が食い違うこともままある話です。
ところが後半になると一転、実はそこに母親の伝わらないながらも真摯な愛情が確かにあったことが分かり、それを汲み取る努力をせず、子であることに甘え続ける怠惰な娘の真実が描かれ、読みながら頭をガツンと殴られたような思いがしました。
ああ、私は親の愛情や努力をちゃんと見つめられていたのかな。環奈だったことはなかっただろうか。
子育てに真摯に向き合う故に、子供から見たら悪役になってしまう。ちゃんと愛して、真剣に接しているからこそ厳しい態度も取るのに、ただ甘やかすだけの人が優しく愛情深いように受け取られる事すらある。
親だからといって、子だからといって、一体いつまで愛し続け、どこまで許し続ければいいのか? そういった親の悲哀が突き刺さって、読後は胸が重苦しくなりました。
最近は毒親ばかりがフォーカスされがちな風潮がありますが、同じく毒子だって当然存在するんですよね。しかもそれは、案外自分にも近しいものが潜在的にあったりして、もしかしたら毒親なんてものより余程世の中に溢れ返っているのかも知れません。
親子に限らず家族というものは所詮「自分と他者」でしかなく、そこに属する誰もが不完全で当然で、だからこそ互いに汲み合い、慮り、ちゃんと均衡を保つ努力ができる親子、家族を「良い親子・家族」というんでしょうね。
いっそ他人相手なら簡単に出来る遠慮、気遣いなどといった人間関係の基本が、肉親になると途端に出来なくなったりもするもので。
親なんだから、子なんだから、夫なんだから、妻なんだから、そういった自分の根底にある偏見意識に容赦なく指を突き付けられるような、鋭く痛い良作です。
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32件
2024年7月9日
娘と母、両方わかる
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ まるでウチのことかと思いました。
いや、まるでそのまんまではなく、わたしの父は主人公の父親と、態度は正反対です。口調は優しいし、進学についても「行かせてやった」という言い方はしません。
あと、主人公(榛花さん)は学生時代に自分を大切にしなければならないことに気付き、未来の自分のために早くから努力していたのに対し、わたしは40代になってからってところも違います。
それに、わたしはひとりっ子。家庭を持っている所は同じだけど、わたしには子どもがいるので、そこも違う。しかし、表面的なことが違うだけで、中身は同じだと思いました。
今、わたしの両親は80代に入ったので、主人公の親御さんのように「お前がやって当然だ!」みたいな威勢は無さそうですが、介護は間違いなく期待しているでしょう。「迷惑かけたくない」と言いながらも、散財をやめないんですから。
その時が来た時に、主人公のように、自分の軸を信じ、しっかり持っていようと思えた漫画でした。
そして、母としてのわたしは、自分の娘に主人公の母親のようなことをしていないかを、漫画を読んで振り返らされました。娘にも弟がいますし。でも、親目線でいうと、どうしても長男長女には、下の子よりも目がいってしまいがち、気にしちゃいがちになるんですよね(--;)上の子で特に女の子は何事も早熟なこともあるのでしょうが、兄弟で対等を心掛けなければと改めて思いました。
さらに、旦那さん…。わたしの旦那さんも、主人公の旦那さんのように、わたしを実家(の雰囲気)からいつも助け出してくれます。が、いつしかそれが当たり前の気持ちになっていた…。それがこの漫画を読んで、「そうだ、ウチのパパもこんな感じでわたしのことを思ってくれているよな、ありがたい存在だよな〜」と、再認識しました。
わたしのように心に引っ掛かる読者と、こういう環境下で育っていない読者だと「ふーんだから?」みたいになって、賛否わかれる内容だと思います。(まぁ何でもそうなんでしょうが)
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23件
2022年6月9日
クーポンなしでポンポン購入した。後悔なし
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話1巻が期間限定無料になったのでお気に入りに入れていた作品だったので1巻を読み始めた...
読了後即座に2巻購入。そして3巻までクーポンなしで購入した。

ストーリーはもしかしたら日本のどこかに存在しうる家族ではと思わせるストーリー。
実際、レビューに自分や家族とリンクさせている方々が多かった。

私の母親も理想的な母親像ではない。今でいう『毒親』に近いと思う。
自分の希望を押しつけて、自分の敷いたレールを歩かせた。
抵抗しなかった私が悪い。親元から飛び出さなかった私が悪い。
榛花の長い長い地道な計画は私が出来なかったことだ。
親への愚痴は飲み込み【真綿の檻】から脱出するための足がかりを榛花は作った。
そして榛花は自分の城を勝ち得たのだ。

各登場人物側から見た【榛花像】が描かれている。
口下手な榛花、不器用な榛花、旦那の尻に敷かれ抵抗しない榛花...
色んな榛花像が見えた。
決して家族の前では人格を変えていたわけではない。
皆【自分のいいように】榛花を見ていた。
榛花が一番素直に100%信頼仕切って甘えられるのは、夫だけだが1巻では嫁いだ先でも【真綿の檻】に捕らえられた榛花に写しだされている。
尾崎先生の作品は初めて読んだがグイグイ読ませるものがありクーポン使って明日買おうなんて余裕はなかった。
3巻までいっきに読んで〆も理想的なシメで、『こんなことを言い合える家族っていいな』と思わせる。
ラストまで語られなかった父親側から見た榛花像。仕事を言い訳に家庭をかえりみなく、そのクセ何かの時は口を出す父親には榛花はどう写っていたのか知りたかった。

母の敷いたレールを今も歩いているが、おかげで主人と出会えたのでその点は感謝しています。
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26件
2022年6月21日

最新のレビュー

どの話も苦しい
どの話も、親子・家族・姉妹と女が苦しくなる話ばかり。辛いのに読んじゃいます。現実はハピエンばかりじゃないけど、お話の中だけでも解決して幸せになって欲しい。
母と娘はどこも難しい。全く歪みのない人などいないような。そして母娘の歪みは父親に起因することが割とある。妻にきちんと向き合わない夫は、皺寄せが子に向かうことを分かっていない(うちも)。
姉妹も比較されて不平等感をお互いに感じることは多い。どちらも相手に嫉妬してずるいと思いがち(うちも)。
どの話も、後半になると別視点からの見方に変わる。どっちにも言い分があり事情がある。けど、それを免罪符に他人に(自分以外の個体は血縁あれど全て他人)自分勝手な要求をしてはならないでしょう。別人格で、人権も尊厳もある存在。そうせざるを得ない状況に陥らないように。やはり経済的自立は必須条件。
親は子を支配できて、子は常に親に従順であるべき?親世代・子世代の意識ギャップは大きい。
わかっていない人間が世の中には存外多く存在し、こういうことが起こっているのだと思い知らせてくれる作品。現実は小説より奇なりという。この作品はまだ救いがある。
自分も何かしでかしてないか、被害者だけでなく加害者にならないように予習して心掛けるために有効な作品だと思う。
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3件
2025年4月23日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

女が家庭のために尽くすこととは…
営業:カレー王子(シーモアスタッフ)
昭和の夫婦そのもの。田舎の家の長女として育った清武榛花(はるか)。2年前に結婚したが、フルタイム勤務を続けながら家事全般一人でこなしている。旦那は不愛想で一切家事をしない時代錯誤の人。榛花の弟・宮崎聖司はそんな榛花のことを心配している。男女平等とはかけ離れた男児の誕生が喜ばれる家で、必死に母親の手伝いをする榛花の姿を見てきたから。ある日、榛花と聖司の母・泰枝(やすえ)が足を骨折した。榛花が実家の家事を行う流れの中、榛花の旦那が強引に断ってしまい・・・?時代錯誤の感が否めない「ある家族」の価値観。実際に今でもありそうな話だなと思いました・・・。これまでの価値観と今の価値観が交錯する、尾崎衣良先生の社会派作品です。

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