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青年マンガ
テレプシコーラ/舞姫 第1部 1
10巻完結

テレプシコーラ/舞姫 第1部 1

590pt/649円(税込)

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177pt/194円(税込)

作品内容

篠原六花は小学五年生。バレエ教室を開く母のもと、姉の千花とともにバレエを習ってきた。そんなある日、六花のクラスに不思議な転校生がやってきた。その転校生もまた、バレエを習っているようだったが……。バレエに魅せられた者たちの運命が、今、ゆるやかに交差し、回りはじめる。
山岸凉子の傑作長編バレエ漫画、第1巻!

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レビュー

テレプシコーラ/舞姫 第1部のレビュー

平均評価:4.7 13件のレビューをみる

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高評価レビュー

美しいけれど過酷な世界
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 名作の放つオーラに圧倒されました。バレエの奥深さを感じられる作品です。凄みすら感じました。鑑賞するには美しいですが、努力だけではどうにもならない過酷な世界。喜怒哀楽の「怒」と「哀」の感情をより多く掻き立てられたような気がします。

全10巻の内、1~4巻は謎多き転校生空美ちゃんと千花ちゃん・六花(ゆき)ちゃん姉妹との生活環境のあまりの違いに「こうも違うものか」と口惜しささえ覚え落ち込みました。辛い状況下でも厳格なワガノワ・メソッドを身につけた空美ちゃんの精神力が泣けました。(空美ちゃんのことは第2部で続きがありました!)

5~10巻は千花ちゃんの脚の怪我が悲しくて悲しくて。。タイトルの『テレプシコーラ』は説明に「太陽神アポローンが率いる九人のムーサイ(ミューズ)の一人。合唱詩と舞踏をつかさどる女神」とありましたが、千花ちゃんと六花ちゃんのことかもしれませんし、バレエに携わる方々も含まれているのかもしれません。英雄が一変して堕ちる様をギリシャ神話では悲劇にカテゴライズされますが(『オイディプス王』の悲劇等)千花ちゃんの怪我は悲劇そのものです。しかも怪我による手術は病院側の落ち度で再手術を繰り返し、バレエダンサーとして再起不能となったこと…嫉妬や妬みによる中傷、嫌がらせや周囲の過度な期待…それらが招いた結果としての10巻はただただやるせなくて悔しくてウルウルが止まらずやけ酒をあおりました。

悲しい気持ちが消化できない中、六花ちゃんの天賦の才によりコリオグラファー(振付家)としての将来の姿が窺い知れたことが一筋の光が差し込んだように感じ、最後は感動の余韻に浸ることができました。

『日出処の天子』とはまた違った世界観と切り口で様々な感情を揺さぶられました。各巻の表紙もバレエの躍動感が指先まで伝わり素敵!大変面白かったです。
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5件
2022年5月29日
綺麗なだけでないバレエ漫画
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ダ・ヴィンチで連載していた頃から読んでいました。少しバレエについて知っていたのでとても興味深く。
バレエを本格的にやる子は凄く大変。リアルに描かれていると思います。主人公が綺麗に踊って成功していく作品をいくつか読んだことがありますが、こちらは辛いこともだいぶ描かれている。うっかり、バレエを習っている小学生とかが目にしたらショックを受けるかも。あ、だから青年漫画ジャンルなのかも??
千花ちゃん六花ちゃん姉妹がメインですが、空美ちゃんもキーキャラ。レッスンが大変なのは当然。生まれ持った骨格・関節・顔立ちなどは運。メンタルの強さも必要。あとは家庭環境(お金!)。全て揃っても成功するとは限らない世界。
辛い事が多いのに、先生が優しくてホッとしたの覚えてます。冷凍バナナ、セロリのサラダ、作って食べたな〜!本番前に眠れなくて不安な六花に言ったセリフ、自分が緊張した時に同じように思い出してます。「ほんの◯分!そのくらいなら大丈夫!」厳しい世界を生き抜く子達のストーリー、大人の私たちにも響くメッセージが入ってます。
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5件
2025年6月25日
厳しい世界だ
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公で小学生の六花ちゃんをはじめ、バレエに魅せられた少女たちのひたむきな姿に夢中になって読んでしまいました。夢をつかむことに、実力はもちろん、努力、自分を立て直すための精神、家族や友人など周りの人との関係、体形、お金や運など本人の意志だけではどうにもならないこともあると突きつけられているようで、しんどいこともありました。頑張る六花ちゃんや千花ちゃん達のことは、父兄の方と同じ気持ちで応援していました。前半の巻では家庭環境がどんなに振り回すのかという現実の面もあって辛いこともありましたが、後半の方はもう涙が。第二部も読まねばと思いました。
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5件
2022年2月27日
めちゃくちゃ泣いた
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 千花ちゃん………あんまりすぎる。千花ちゃんを追い詰めた同じ学校の子たちにはなんの制裁もないのがなんだかリアルでもあり、この漫画はあくまでバレエ漫画であるという冷たさを感じた。おばあちゃんが持ち直した後のタクシーの中で千花ちゃんが見ていたのは高いビルの方向、という考察見てまためちゃくちゃ泣いた………
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0件
2025年6月28日
バレエに魅せられて
篠原六花は、小学校5年生で、バレエ教室を開く母の元、姉千花とともにバレエを習っていた。ある日彼女のクラスに不思議な転校生、須藤空美がやってきた。完璧に身体が開き切る彼女の踊りを見ながら、脚の構造に欠陥があり180度開脚ができない六花はバレエをやめようと思ったが……。
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0件
2024年10月14日

最新のレビュー

思い乱れて読み続けられない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品はカバーを見るだけでワクワクします。だって、『火の鳥』やら、キトリのシソンヌやら。メドーラのヴァリエーションの連続パセやら。『グラン・パ・クラシック』やらと、高名なヴァリエーションのアイコニックなステップが見れば分かるように描かれているから。でも、辛くなって読み続けられないでいます。
あまりにも刺さるから苦しい。例えば、「肘からゆっくり動いて...空気のように柔らか」い腕遣いほど、美しい物はありません。でも、「空気のように」に達することができる踊り手は稀で、これが欠けているので『白鳥の湖』の主役に留まれなかった才能あるバレリーナをたくさん見てきました。千花が一番で立つとき、膝が僅かに離れているので、彼女の身体の限界が見えてしまう。一方、空美のポーズはどれも伸びやかで美しく、バレエ的な身体格差の残酷なリアリティを見せつけられるのですね。
とはいえ、西洋的なバレエ教育の欠点もあからさまです。真直ぐな背中は不器用な踊り手を作ってしまうんですよ。S字カーブを保ちながら限界点まで背筋を引き延ばしていく。この方法論じゃないと、豊かな感情表現を可能にする自由な上体の動きは作れないのです。あと、小学校5年生でスワニルダとか踊らせるのも感心しません。これくらいの時は身体のコーディネーションをミッチリやってる方が後々伸びしろが出てきます。
それに、この漫画はローザンヌを到達点としていますが、私はローザンヌには失望しているのですね。ワガノワバレエ学校憎しみたいなコンクールだと思ってます。2016年に今はボリショイのプリンシパルであるアリョーナ・コワリョーワが落とされて、『眠れる森の美女』第2幕のオーロラのヴァリエーションをしくじったローラ・フェルナンデスがファイナリストとして残った時、ああ、出来レースなんだなと思いました。以来、ローザンヌは見ていません。
空美の人生も壮絶ですね。学校のイジメにも、性的虐〇にも屈しない空美。分かります。空美はバレエという修羅に囚われているから、他の不幸は無視出来てしまう。
バレエは美しくて残酷で、偶々身体性や感性が適合しても果てしない献身がなければ、本物にはなれない。
やっぱり、痛くて読み続けられません。
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0件
2025年9月23日

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