ネタバレ・感想ありテレプシコーラ/舞姫 第1部のレビュー

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バレエに魅せられて
2024年10月14日
篠原六花は、小学校5年生で、バレエ教室を開く母の元、姉千花とともにバレエを習っていた。ある日彼女のクラスに不思議な転校生、須藤空美がやってきた。完璧に身体が開き切る彼女の踊りを見ながら、脚の構造に欠陥があり180度開脚ができない六花はバレエをやめようと思ったが……。
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素晴らしすぎる。
2022年11月3日
ゆきちゃんとちかちゃんの素晴らしいバレリーナぶり。
また、苦しみと葛藤。陰で支える先生方と両親。
また、性格による踊り方の違いなど、
私は全くバレエ興味はありませんでしたが、
この美の世界には脱ほうです。
美しさの裏側の過酷さ
2022年10月27日
バレエって綺麗なだけではなく、レッスンに当然お金もかかるし、まだ小学生くらいの子を精神的・肉体的に追いつめる現実を、『アラベスク』の作者が描いているのがすごい。
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バレエ
ネタバレ
2022年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 姉妹でバレエをやっている千花と六花。
優等生で頑張り屋の千花とちょっとおっとりした六花。
順風満帆にバレエ人生を歩んでいるかに見えた千花ちゃんを悲劇が襲う。
バレエのお金問題もシビア。
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美しいけれど過酷な世界
ネタバレ
2022年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 名作の放つオーラに圧倒されました。バレエの奥深さを感じられる作品です。凄みすら感じました。鑑賞するには美しいですが、努力だけではどうにもならない過酷な世界。喜怒哀楽の「怒」と「哀」の感情をより多く掻き立てられたような気がします。

全10巻の内、1~4巻は謎多き転校生空美ちゃんと千花ちゃん・六花(ゆき)ちゃん姉妹との生活環境のあまりの違いに「こうも違うものか」と口惜しささえ覚え落ち込みました。辛い状況下でも厳格なワガノワ・メソッドを身につけた空美ちゃんの精神力が泣けました。(空美ちゃんのことは第2部で続きがありました!)

5~10巻は千花ちゃんの脚の怪我が悲しくて悲しくて。。タイトルの『テレプシコーラ』は説明に「太陽神アポローンが率いる九人のムーサイ(ミューズ)の一人。合唱詩と舞踏をつかさどる女神」とありましたが、千花ちゃんと六花ちゃんのことかもしれませんし、バレエに携わる方々も含まれているのかもしれません。英雄が一変して堕ちる様をギリシャ神話では悲劇にカテゴライズされますが(『オイディプス王』の悲劇等)千花ちゃんの怪我は悲劇そのものです。しかも怪我による手術は病院側の落ち度で再手術を繰り返し、バレエダンサーとして再起不能となったこと…嫉妬や妬みによる中傷、嫌がらせや周囲の過度な期待…それらが招いた結果としての10巻はただただやるせなくて悔しくてウルウルが止まらずやけ酒をあおりました。

悲しい気持ちが消化できない中、六花ちゃんの天賦の才によりコリオグラファー(振付家)としての将来の姿が窺い知れたことが一筋の光が差し込んだように感じ、最後は感動の余韻に浸ることができました。

『日出処の天子』とはまた違った世界観と切り口で様々な感情を揺さぶられました。各巻の表紙もバレエの躍動感が指先まで伝わり素敵!大変面白かったです。
厳しい世界だ
ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公で小学生の六花ちゃんをはじめ、バレエに魅せられた少女たちのひたむきな姿に夢中になって読んでしまいました。夢をつかむことに、実力はもちろん、努力、自分を立て直すための精神、家族や友人など周りの人との関係、体形、お金や運など本人の意志だけではどうにもならないこともあると突きつけられているようで、しんどいこともありました。頑張る六花ちゃんや千花ちゃん達のことは、父兄の方と同じ気持ちで応援していました。前半の巻では家庭環境がどんなに振り回すのかという現実の面もあって辛いこともありましたが、後半の方はもう涙が。第二部も読まねばと思いました。
大好きな作品です。
2021年12月29日
素晴らしい作品です。読むたび涙がとまらなくなります。千花ちゃんの心理描写や、六花ちゃんの成長過程ももちろんですが、登場人物にリアル感があります。
傑作には違いないけど陰惨な面への覚悟必要
2023年8月27日
~なのでバレエ少女の親御さんだと上記知っておいた方がいいかと思われます。
バレエ漫画はたくさんあるし幼い読者層が自力でこの漫画に辿り着く心配は不要かとは思いますがけっこうショッキングな内容含むので。
名場面は美しいし見どころ沢山、ダンスシーンのみならず解釈や創作、メンタル指導あり、衣装選びの楽しさ、主人公の思わぬ才能が開花していったり、と読みごたえは充分すぎるほどあります。暗い内容のとこもあるけど好きな部分は繰り返し読むしで、心情的には☆4.5。
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肝心の美しさが感じられない
ネタバレ
2023年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が好みではなく、手抜きみたいに見えるように、
バレエについても、やっていて専門的な事がわかる人なら少しは判るとか感情移入できるかもしれませんが、
西洋的な体の美の美しさが表されるバレエの世界が、貧相な日本人の身体でコレほど魅力なく描かれるのにちょっとイライラしてしまいました。ストーリーは姉妹愛もあるししっかりしているかもしれませんが、登場人物の感情描写からして画力がないのが響いたのか、何も深く表現されてない気がします。一条ゆかり先生のプライドとかデザイナーも実力の世界を描いていますが、絵が違うだけでここまで共感力あがるんだなとあらためてあちらを見直しました。
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作家名: 山岸凉子
出版社: KADOKAWA