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青年マンガ
セシルの女王 7
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作品内容

王子と王女、初めての家出!?

1544年――
6番目の王妃キャサリン・パーを母として迎え、
ようやく王家が家族として機能し始めた、その翌年。

父王ヘンリーに老いの兆しが見える中、
幼き王太子エドワードの後継者教育が急がれる。

容赦なく迫る新時代の足音。
望む望まざるに拘わらず、“男子たるもの”が背負わされる運命。


「私と一緒に死ぬか? エドワード」

次第に追い込まれていく弟に、エリザベスが持ちかけた計画とは!?

その時、セシルもまた
その生涯を彼女に捧げる覚悟が問われることとなる――

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レビュー

セシルの女王のレビュー

平均評価:4.7 35件のレビューをみる

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高評価レビュー

心震える面白さ
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みだしたら止まらない、何度となく、ええっ!と心揺さぶられ思わず読んでる携帯を床に落としたことか。
正直、英国王室についてさして興味も薄く生きてきて、今まさにこの作品と出会い、目から鱗。緻密で華美なハンスホルバインの描く肖像画も観る目が変わりそう。豪華絢爛な無表情の裏には人間味溢れる様々な感情や孤独感、屈折した想いが隠されている。
これほど人は権威や我欲で狂えるのかと怖くなる。神とはなんなのだろう、人間はどうして愚かなんだろうと自然と答えの出ない問いが渦巻く。
宗教が根深く世に及ぼす影響、人が人を裁き簡単に奪われる命。一国の王様の絶対的権力、周りの人々、その時代の崩壊した道徳観に重く苦しくなる。けれど、希望の一筋の光がエリザベスの賢明な姿とずっと側にいると誓ったセシル。セシルの幼少の頃から物語は進み、歴史に疎い自分でもすんなりとストーリーが入ってくる。
誰に感情移入しているのか、自分でも分からないけれど、自然と涙がこみ上げてくる。聡明で自国の未来の為にと志のあるセシルの成長は、残虐なシーンの多い中で読み手にとっても救いの姿。
物語の面白さもさることながら絵もそれぞれの人物が魅力的に描かれ、隅々までこれぞイギリス!な世界を丁寧に描いている。豪華な城内、調度品、衣装、紋様、そして庶民の街並み。心がどっぷりと世界に浸れる。
ヨーロッパの昔を描く作品に、過剰なまでの残酷なシーンに、ヘタレな自分は気持ちがついていけずに読めなくなるのですが、この作品は物語の面白さに引き込まれ、全然大丈夫でした!
それに歴史的な説明部分はコミカルに解説?漫画があって、分かりやすい!
あと、どんな悲惨な時でも、子供のシーンは凄くホッとする。エリザベスの幼少、エドワード、セシルの子トマス、子供の描き方が無垢で滑稽で可愛い。そして可哀想。。。

歴史はまさに「事実は小説より奇なり」イギリスの詩人の言葉通り。そしてこの作品も漫画史に残る面白さなのです。
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5件
2025年8月6日
我が王への”愛”
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 大変面白い優秀作品です。
史実にかなり忠実な点も素晴らしいですが、特に人物の絡みや心理が良く描かれている点が実に面白いです。
中でもトマス・クロムウェルが、自分が処刑される事態になった原因として「”我が王”を愛せなかったからだ」とセシルへ告白する場面は、非常に感銘を受けました。
この王への”愛” ー 男女間のものというより、魂の合一(史実でエリザベスがセシルを「My Spirit」と呼んだような)と言うべき”愛” ー の有無は、この作品内で重要なだけでなく、実際の歴史上でも重要な要素ではなかったかと思います。
なぜなら、実務家として力量があったクロムウェルやサマセット公たちが、いずれも最期は反逆罪に処せられてしまうのに対し、セシルは、道化のソマーズがヘンリー王から厭われることなく王の死まで傍に居られたように、終生エリザベスの傍に居ることが出来ました。それはセシルに実務家としての高い力量に加え、エリザベスへのこの”愛”があったからこそではないかと思われるからです。
この作品は愛を対立軸の一つとして描かれているので、愛の有無・強弱によって人物像のコントラストが明瞭で、とても分かり易く読み易いです。
動乱を経て、エリザベス統治下でイングランドが大国へと興隆して行くこの時代を、こざき先生が今後どのように描いて行かれるのか大変楽しみです!
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5件
2025年8月27日
歴史好きにも初心者にもお勧めの名作
テューダー朝が好きで、史実とギャップが多いんだろうなと期待せず読みましたが、かなり忠実に描けていて驚きました。
ヘンリー8世やクロムウェルは肖像画そっくり。メアリー1世、アン・ブーリン、ジェーン・シーモアは人物の肉付けが魅力的で、行動に説得力があります。

薔薇戦争後の不安定な情勢でヘンリー8世が男子継承者を求めるのは当然なので、ちょっとヘンリーを擁護したい気持ちもありますが…狂っていく様が良い感じに描かれていて嬉しかったです。

この時代を扱う作品は王族・宗教家・貴族が多い中、ただのジェントリ階級(側近セシル)からの視点も斬新でした。
史実のセシルもプロテスタントだけど反カトリックって程ではないので、どちらの宗教も理解出来て、故に読者の共感できるレベルの葛藤が起きたりして、良いバランスだと思います。

もっと史実通りに行こうとすると、教科書のようになってしまうので、セシルの成長に合わせた物語の進行と省略も丁度良いです。
年表を追うのではなく人物が動いて話が進むので、歴史が苦手な方でも見易いかと思います。
是非読んで欲しい名作です。
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11件
2024年4月24日

最新のレビュー

重くて暗いけど面白い笑
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 史実に沿ってるだけあってか読後感がすーごーく重いので、この思いを消化させたくてレビューを書きます。世界史の知識は中学の社会科止まりなのですが、歴史物が好きなので読んでみました。無料で3巻まで読んで、続きが気になって大人買いして一気に読んでしまいました。暗い、、 ひたすら暗いです。暗いけど面白い。面白いけど暗い。努力は報われず、登り詰めたと思っても信じた人に裏切られ、邪魔な奴を蹴落とすためなら手段を選ばない、、。ちょっとでも隙を見せたり、誰かから邪魔だと思われたら、無実の罪で追放されて処刑されたり、妃が何度変わっても同じことの繰り返し。まあ実際に不義の罪があった妃もいたけれど。読んでいて救いが無い。でも面白いです。史実に基づいた複雑でややこしい話を、わかりやすくしてくれてます。やっぱりどこの国も同じようにドロドロの争いの時代があったんだなあと思いました。宗教観の違いが血で血を洗うような争いにまで繋がることについては、正直その感覚がよくわからないけど、今も昔も宗教と戦争は切り離せない、デリケートでシビアなものなんだなと実感しました。現代でも、そうですもんね。
ヘンリー8世とその周りの人達がヤバい人ばかりなので、エリザベスとセシルとセシルの家族だけはまともというか、誠実で強く優しく、信念が変わらないのが唯一この漫画の救いどころ。そしてエリザベスとセシルの絆が固いのがとても良い。これは変わらないでいて欲しい。エリザベスとセシルが断絶したら泣いてしまうよ、、笑。まあ史実を少し調べてみた限り、大丈夫だと思うけど。主人公補正でセシルが悪事に手を染める描写はないけど、実際のところはどうなんだろう。あと、ヘンリー8世をはじめとする気持ち悪いオジサンの絵がうますぎて気持ち悪くてトラウマになる笑(褒めています、、)
暗いけど読んでよかった。政治が好きな人は楽しめそう。あらすじをちゃんと理解したいから、細かい字で書かれた政治的思惑や諸外国との力関係の説明も頑張って読んだけど、ドロドロした政治はあまり好きではないから正直頭が重くなった笑。でもエリザベスが女王になるのを楽しみに読もうと思います。イギリスに行ってみたくなりました。
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0件
2025年10月6日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

エリザベス女王に仕えたセシルとは?
広報:扇風機おじさん(シーモアスタッフ)
舞台は、1533年のイングランド。歴史上の人物でもあるヘンリー8世の衣装係の子息のウィリアム・セシルは、現代で例えると超パワハラ上司の暴君に仕えている状況。そんな中で、身重のアン王妃に男子の誕生が待望される中、授かった子をめぐり、壮大な歴史物語の幕は開くことになる…。小学館出版、こざき亜衣先生がおくるエリザベス女王の側近として、歴史に名を刻んだセシルの物語!当時の人々の思惑や心情など、歴史の教科書だけでは感じられない感情や温度が感じられるようで、めちゃくちゃ面白いです!セシルの真っ直ぐさや、アン王妃の想いの強さなど、際立ったキャラたちが魅力的!史実として重厚な展開に読みごたえは抜群で、シーモアの中でも星5点満点中4つ以上と高い評価を受けた超オススメ作品です!

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