X(旧Twitter)で「助けて!宗谷さん」という漫画(描いたのは同じ作者さん)をたまたま見かけたのがきっかけでこの本の存在を知って以来、ずっと気になっていました。最近やっと、満を持して(?)紙媒体で購入。「宗谷さん」は残念ながら掲載されて
いませんでしたが、「ふじ」の乗組員と観測隊の皆さんのキャラの濃さと、いろんなエピソードの面白さに終始ニヤニヤしながらあっという間に読了。あー面白かった!あちらこちらにさりげなーく散りばめられているギャグが、いい味出してます(「難局だった」(南極だけに)、とか(笑))。南極に到着するまで&南極到着後に現地で実際にどんな事をしているのか等、初めて知る事が多く、「へ〜そんな事してたんだ〜」と感心することも多かったです。最後に旧ソビエトの基地を訪問した際、ソ連の観測隊員の方々(氷に挟まって身動き取れなくなった「宗谷」を助けたことがある)が言った「南極に挑む者はみな仲間だ」「南極に国境はない」との温かい言葉に、東西冷戦時代の空気の冷ややかさを知っている私はジーンときちゃったのでした(歳がバレるなー笑)。
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