孤児のアナスタシアは、両親が残した借金のせいで貴族にも関わらず食べるものにも困る日々を送っていた。ある日、伯父のエバディーン伯爵から、借金を返す代わりに敵対関係の公爵家であるセオドアとの婚約を提案され、アナスタシアはセオドアと一緒に暮らすことになった。しかし、待っていたのはセオドアはもちろんメイドにも馬鹿にされる日々。ぐちゃぐちゃにされたドレスや、腐った食事を出されたり、終いにはセオドアから「あなたの両親が死んでいてよかった」と言われてしまう。孤独で絶望の淵に立たされていたアナスタシアだったが、ある日参加した舞踏会で出会った男性をきっかけに運命が大きく動いていく。