華美な装飾を全て取り除いた、少し前の少年マンガを思わせる空気感。地に足のついた、ともすれば生々しくなりがちな生活臭もそぎ落とされていて、読んだ後不思議な読後感に包まれます。一つだけ引っ掛かったのが、しのは夜の仕事では生計を立てられていない、
という灰田のセリフがありますが、しのの23区内にあった実家を売ったお金は?という点。ともあれ、しのの灰田に対する気持ちは、灰田に押されて流されたものではないのがひしひしと伝わってきました。それと4巻目、ヨースケ君が浅利を自然に受け入れているだけでなく、わざわざレインボーカラーのソックス?を買ってあげる優しさもいいですね。ちなみに、日本のプライド月間は6月ではなく5月です。
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